03.12
花の季節を迎えまして、ビニール袋を片手に、山茶花の花を採集するのでありました。
奇門遁甲座山の造作、つまりパワーボックスに仕込むためであります。
花の色は、赤、白、黄色と、いくつかありまして、赤色がもっとも色落ちや変色せずに保存出来て便利ではあります。
難しいのは白。
すぐに黄ばむなどモノになりません。
人間も同じよーなところがございまして、タフで長持ちする人もいれば、清楚だったはずにお女性が、みごとに図々しいオバちゃんになったりいたします。
が、清楚で周囲からチヤホヤされたオバちゃんは、いまでも大切にされていると思い込んでいるみたいでして、平気で道路を横断したりいたします。
昔のよーに、男の運転するクルマが止まってくれるものと、それは図々しいのでございます。
たしかに若いお女性が横断しようとしていただけで、
「お、オンナ!」
と、男どもはこぞってブレーキを踏んだりした時代がありましたです。
私メも、ドライブが楽しかった若いころ、うら若いお女性が、運転席側のウィンドーを開け、チンタラ走っているクルマを追い越しざま、
「おかすぞ!」
と叫んでいた現場を目撃いたしました。
「カッコイイ!」
とても憧れ、一瞬間で恋をしてしまい、そのクルマをどこまでも追いかけたことがございます。
しかし、いまではお花の採集をしているワケでございます。
最近は、美の観点が移ったのか、
「美人が少なくなった…」
でございます。すくなくても私メの目には。
姿かたちは年齢と共に衰えるもので、大切なものは心だと言われますが、でも、やはり美しい花に目を奪われてしまうのは、男のサガというモノでありましょう。
千人に一人の割合で、老いても美しいお女性が存在するのは確かでございます。
羞恥心が、その美を保存する源ではないかとも思うのであります。
優しさとか気品とか顔の造作とかございますが、老女の恥じらいは、背筋がゾクリといたします。
白色のまま色あせも変色もせずに、遁甲造作にそのまま使ってしまいたくなるお女性であります。
意地悪な春の風にスカートの裾がひるがえると、首筋まで染めて恥じらうお女性。
いやいや、まずは赤い花を袋いっぱいに採集して、乾燥処理をしなければ。
確かに美人減ったかも…ですね。男はつらいよとか観てましたら、昭和の女優の美しさに心を鷲掴みされることがあります。顔の造形だけの問題ではないような気も致します。
●十傳より→光本幸子と都はるみはいただけませんです。そして、浅丘ルリ子も…。
今はベンツのゲレンデを乗り回すのがいい女なのかもです。
●十傳より→ぶつけるなよ~。ポリに狙われるぞ~。
30年前ロスアンゼルスのフリーウェイでエディマーフィーかなって
思えるオープンカーが横を走っていた時、思わずスピードアップ
したことがありました。若い頃のひと時を思い出しました。
●十傳より→ギャッ!