2023
02.28

モリオカの繁華街は40年ほど以前に、城跡の東から、西へと移ったのでございます。
その引き金となったのが、デパートの移転。
それまでは肴町とよぶ、老舗が並ぶ、この通りでありました。
が、繁華街をささえるデパートがなくなってからは、さびれる一方。
苦し紛れにアーケードを設置しましたけれど、
「うす暗くなった」
「汚い感じ」
さらに衰退に拍車がかかったのでございます。

デパートは、建物はそのままに、いくつかの店舗がはいりましたが、衰退を止めることはできませんでした。
ついにウクライナ状態となり、建物の取り壊しと相成ったのでした。

学生の頃は、この一帯は恋のスポットでございました。
光フェアビルとか松屋もありまして、恋を求めるジャンゴたちが集まって、花と音楽に包まれておりました。

「建国安邦金鏡」という町作りの家相の原書に照らし合わせますと、
「これではダメだ…」
してはならない町作りの手本のように、方位も時期もすべてボタンを掛け違った方法を選んでおります。

無駄な努力をしているのであります。

町はまとまりを失い、郊外の東京資本の大型店舗へと人が流出するよーに、いつくかのバイパスがつくられ、モリオカから魂が抜けだしているのでございます。
陰謀と断定したくなるほどであります。

私メと同じような年代の方々は、ただあっけにとられるばかり。

「宮沢賢治たちが利用した井戸水の跡」とか、オショシイこじつけの場所が忽然と出来たりしておりますです。

しかし、街も生き物であります。時代によって形を変えるのであります。
住人たちの思考の形と、街の形は、酷似しております。

これではダメだ…の町作りも宿命的なものかもしれません。

もうすこし、町作りの家相を研究したいと思っているのでございますです。

2023
02.27

モリオカに来た1週間前は、氷雪に閉ざされていたのですが、太陽の力を見せつけられました。
雪解けが倍速で進んでいるのでありました。
冬は、また11月まで待たなければなりません。
分厚かった雪の層は、軟弱なまでに溶けだし、春の地面が顔をのぞかせているのでありました。

頑固オヤジが、耄碌して介護施設に入院する情けなさに似ております。
中国人が故意にバラまいた新型肺炎が終息したあとの、
「あの騒ぎは何だったのか…」
みたいなもの。

ある雑誌に、大予言として、冬のうちに、東京で大地震が来ると告げたのが、大地震が起きたのはトルコだったわけでして、位置関係を見誤った自分の不甲斐なさが、雪解けであらわになった春の大地にも似ております。
渋谷などの道路が陥没し、下を通る地下鉄のために、谷底になり、横断できない人々はが地震の犠牲になるはずでしたのに。

星々の動きによって地震の発生は予言できても、その場所を特定できないのが無念でございます。
2年連続して「要人が暗殺される」と予言したのに、それを書かなかった昨年の夏に安倍の暗殺があったときも、
「しまった!」
と悔やまれたのでありました。

時というものは、春の太陽が、雪で隠された大地を剥き出しにするよーに、抗えない恐ろしさをもっております。

去る季節を懐かしんでも時間の無駄。
自室を念入りに掃除し、東京という夏に向かって、明日は新幹線に乗るのでございます。

2023
02.26

占いを、「一種の統計学ですよね」とおっしゃる方がおりますが、めんどうなので「そうですか」とあいまいに返すことにしております。

しかし、統計学ではございません。
統計学を、なら、ご存じなのですか? と心の中では申しておりますが。

占いは、一子相伝が前提であります。
統計学のよーな学際性をもちませんです。
研究を発表して、多くの人たちと知識を共有し、さらに高めることを目的としておりません。

占いは、五行思想などにもとづき、人間を自然の一つだとみなし、五行の偏りなどによって行動や思考の傾向を推理するところにあるのであります。

ですから、奇門遁甲の造作は、科学が常識の世の中から見ればケッタイな分野かもしれません。

求安(病気や禍を防ぐ意味)の造作の秘伝書の中に、
『稲草切砕宜多而浅』の一文がございます。
病気を防ぐ場合、あるいは病気になった場合、または医者にかかる場合には、それぞれ使用する格局や盤に違いはありますが、「ワラを用いよ」という意味が記されているのであります。

都会では「ワラと言われても…」と困り、ネットなどで注文することになるのでありますが、モリオカなど地方都市では産直などで、ワラがこうして売られているのであります。
これなど使って治病に効果があるなども非常識の極みと嗤われることでありましょー。
「ワラで病気が治るなら苦労はしない」と。

しかし、学生時代の級友に医者になった者たちが何人かいまして、飲み会などで、「治るはずの人が死に、助からないと診断した人が治ってピンピンしている」妙に話が盛り上がることがございます。
「不思議だ…」
生年月日を聞きますと、占いではの結果。
「その人の病気は半年後に再発するかもね」
など見えてくるのであります。

まぁいいか。
ワラを見つけたのであります。

おっとと、言っておきますが、四柱推命で命式上、戊や己が忌神のお方は使えませんのでご注意くださいまし。