2013
03.31
3月29日の9時に自宅から西の方位にある、隠岐の島に吉方位旅行を実行したのであります。
この日の、この時間の方位は、「甲己」で「天心星、休門」そして「八白、直府」が配合された大吉方位。金運に強い効果を出ししますです。
また日盤は丁奇昇殿という、賢くなる方位でございます。
私メは、ちと仕事に追い詰められていたのでありました。
企画を4月1日にUPせねばならず、しかしアイディアが枯渇していたのであります。
ここを打破しなければ、前進することがかなわないのでありました。
隠岐の島は15年ぶりでありました。
PCの電波はとどかず、ここで三日間、封じ込められるのであります。
ちいさな町でございます。
西郷町を川沿いに、そぞろ歩いていましたら、神社の境内で、少年たちが野球をしているのでありました。
近年、とんと見かけぬ風景であります。
島に、電波が届かないためにスマホなどとは無縁であるため、昔ながらの遊びが主流なのでございましょう。
携帯電話のショップも、パチンコ屋もございませぬ。
ウォシュレットもありませんから、トイレットペーパーをあらかじめ手洗いで濡らし、それを持って便所に入り、排便後に、いくどか肛門を拭った後に、濡らしたトイレットペーパーで仕上げをするという塩梅でございますです。
人々はひとく穏やかな表情をしているのであります。目が生き生きと輝き、お女性はほとんどが美人。
かつて政治犯として流された流人の島であるために、気品が血流に受け継がれているのは間違いありませぬ。
むろんラブホもございませぬ。
島民たちは、みな顔見知りでありますから、ラブホが存在できるはずもございませんでしょう。
隠れた濁情を、どこでどーやって交わすのかは、住んでみなければ分かりますまい。
夜は、月を仰ぐしか、すべはございまぬ。
遠く、100キロほど先の、松江市の街灯りが、蛍火のように水平線の向こうを微かに燐光させておりました。
なんとか、方位に肝心な「根」をつかせまして、つい先ほど帰宅したのでありますが、驚いたことに、壁にぶつかっていた「難問」が、スルスルと解けていくではありませぬか。
「そうか、この表をこうすればいいのか!」
丁奇昇殿の方位効果が出たのは疑いもございませせぬ。
明日の、企画の打ち合わせの資料を、猛然たる速度で仕上げ、こうやって一杯飲みつつブログを作成しているのでございます。
方位というものは、このようにして使うのであります。
気学の方位では、このようなマネは不可能。
奇門遁甲という、目的に合わせて、「この日の、この時間しかない」と見極め、あとはただ実行するのみであります。
必死に頑張ってもダメなとき、奇門遁甲は、その価値を輝かせるのでございますです。
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2013
03.28
四柱推命の後半のテキストがほぼ完成したのでありました。
格局とは、食傷格とか正財格など、判断の骨組みのようなものであります。
これに、「日干論」をくわえれば、四柱推命の極意は完了となるのであります。
しかし、この格局はやたらと複雑になりすぎているのが現状でございます。
これをスッキリとさせたのが、このテキスト。
「そうか!」と頭に沁みとおるはずであります。
自分は、お女性を不幸にさせる男なのか、あのお女性は「リンゴ」なのだろうか? なども一目瞭然。
リンゴ?
ジャガイモの箱にリンゴを一個入れて置きますと、ジャガイモの芽が出ないのであります。
つまり男の才能を発芽させないお女性のことを申しますです。
男女の相性も重要でありますが、お女性の元命式から、男潰しの星を見つけ出すこともまた大切でございます。
「…だからオレはダメなのか」
なんて言う場合もございます。
もちろん反対に、「だからわたしは、いつまでたっても幸せになれないのね」
というケースもあるのでありますです。
これが実に簡単明瞭に分かってくるのが「新格局論」でございます。
大先生が秘伝として秘匿している部分の大公開ってわけでありますから、教える私メとしてもスッキリいたします。
あとは、このテキストをサブノートにするために、ところどころをカットする作業をしなければなりませぬ。
それらは受講しながら埋めていただくというわけであります。
しかし、先を急ぎすぎてはいけませんから、また初歩的なところに戻りつつ、しつこく何度も波状的に繰り返しつつ、講義をいたしますです。
いつ成功できるのか。
どうすれば危険を回避することが可能なのか。
自分の生き方は運命に添っているのか。
相手のあの人は、どういう人間で、どういう人生を歩むのか。
こういうことが、データではなく、五行哲理の推理から分かってくるのであります。
そして、その推理が、的をえているから不思議でございますです。
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2013
03.26
電話があり、
「約束のモノを採ってきましたから…」
本屋のオヤジからでありました。
最近はめっきり減った、しょぼくれた本屋を、私メは利用しておるのでございます。
「もうねぇ、店を閉じようかしらんと思ってるんです」
などとお客にこぼしつつ、それでもダラダラと商っていて、本を買うと飴玉をいくつかオマケにくれるのであります。
そんな子供だましでお客が贔屓にするわけはないのでありますが、でも、なんとなく立ち寄るのでありました。
「こんど小田原でね、菜ばなを摘んでこようと思ってんの。よかったらお分けしようかしらん」
その電話でありました。
「はい、正真正銘の無農薬よん」
いささか、ホモ臭い気はするのでございますが、そういう人種には慣れておりますです。
ちなみにではありますが、ストーカーっぽいお女性にも、いつしか慣れてしまうのが、私メの職業かもしれませぬ。
「オノさんは奇妙な人たちを集める力があるようだね」
と同業者に囁かれておりますが、これも致し方のない宿命というものでありましょうか。
まっ、新鮮な菜ばなを、ジュワと揚げるのでございました。
黄色い花を焦がさぬようにしなければなりませぬ。
揚げ方は、これが実力の限界でありましょう。
サクッ、カシャ!
口の中で菜ばなの天麩羅が壊れるのであります。
ザグッ、ガジャというように濁音を帯びる東北弁では表現できませぬ。
やはり、東京のお女性はイイなぁと、ハミングしたい気分に近い感触なのでございますです。
蕾のプツプツが、舌先をころがるので、そこがまた肉体の春を刺激しないでもありません。
「なぜ、楽しそうな表情をするの?」
菜ぱなは尋ねるのであります。
「え、そんな顔してた?」
「してるよ、上機嫌すぎ。まるでラブホに入る時みたい」
テンツユに浸すと、菜ばなとはおもえない体臭が立ち上りました。
「おまえだって嬉しいくせに」
「いいね、こんな感じ、きらいじゃないよ」
お礼の電話をいたました。
「堪能しましたよ」
「それは、それは。よかったら…」
オヤジの誘いを上手にかわし、電話を切ってから、天カスを箸でひとつひとつ拾い口に放り込むのでした。
菜ばなの残り香が、歌のように心に広がるのでございました。
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