2019
04.30

世の中には、時間がたつほどに納得いかない出来事がいくつかございますです。

たとえば、私メを囲んで楽しみたいからと、お呼ばれで、向かった飲み会で、
「オノさん五千円ね」
と会費を徴収されたりすることなどであります。
ケチケチしているのではなく、
「えっ」
絶句してしまうわけでして…。

時代時代、ドライドライ。

…そー軽く受け止められていたんだなぁ。いいのいいの。それでいいの。

まぁ、それはそれで致し方ないのかもしれませんけれど…、いやいや、じつは、とっくにウンコになって排出した旅先のラーメンも、
「ちと、これは」
と納得できない一つであります。

画像のラーメンであります。
800円。

せめて焼き豚の一切れでもほしいのでありました。
お麩では、あんまりではありませぬか。麺もちょっとだし。スープにしても、だし。
イイんです、イイんですよ。それでイイんです。払いますから、払います。腹が減っていたし、文句なんかありません。食べられるだけで贅沢。じゅうぶん、じゅうぶん、じゅうぶんざんす。

だけど、あんまりにも淋しすぎて、さいごに食おうと残していたホタテを見つめていたら、涙がちょちょ切れそうになったのであります。
これってアリですか。これって。
高台で、野生のシカの群れをみていましたら、つくづく悲しくなったものであります。

イイんです、イイんです、イイのですが、その淋しさや悲しみが、どこから湧いてくるのか、このままでは人間がイヤになってしまいそうでありました。

シカは、
「よそ者が何をしているの」
わたしたちに癒しを求めないでよ、とでもいうかのよーに、春の新芽を探しておるのでありました。

しやわせなのか、ふしやわせなのか、分からないのでありました。しやわせといえば、しやわせには違いございません。が、ふしやわせかと尋ねられたら、「いえいえ、ふしやわせじゃございません」と即座に否定するわけにもいかないのでありました。

あきらめるのがイチバンだよな、深く考えては辛すぎるから、いろいろと。

2019
04.28

たった今…と思っていたのは、ずいぶん過去のことで、いまは誰もおりません。

私メは、一枚の写真を思い出しながら、公園のベンチに佇んでいるのでした。
その写真は、友人のものでして、
「こんな写真がでてきたよ」
と見せてくれたものでありました。
海辺の写真でありました。

7人ほどの中学の男女が、海を背景に笑っておるのでした。ある者はしゃがみ、ある者は野球ボールを放るポーズで。夏の日の一コマでありました。

そこに私メはおりません。
「オノ君がシャッターを押したんだよね」
いいえ、私メではないのであります。
「どーして?」
「海に行かなかったから」

もう一人、海に来ていて、その写真に写っていない者がシッターを切ったのであります。

そのある者が、前日に言いました。
「オメェは来るな」

しかし、親には、友達の親戚が海辺に住んでいて、そこに皆と一泊して海水浴に行くと許しを得ていました。いまさら「行かないことになった」とは言えませんでしたです。

で、翌朝、私メは一人で、皆とは一本後の列車に乗りました。

雨が降ればイイのに、と思っていましたが、絶好の海水浴日和なのでした。

その海岸の駅で降りました。
松林の向こうに、皆を見つけました。

ぼんやりと遠くで座っておりました。ひとりでおにぎりを食いジュースをみ、寝っ転がたりもいたしました。

写真の撮影をしたのも見ておりました。

「オメェは来るな」
と、言った者がシャッターを押している後姿を、とても遠くから見ていましたのに、記憶の歪みで、ほんの近く、かがめた腰の脚の間から水平線まで見えるほどの距離で、私メはすぼませた目でなめつけていたようであります。

が、皆は、私メが海に行ったと譲りません。海でいっしょに遊んだと信じ切っておるのであります。
ですから、「だったかなぁ」と笑うしかありませんです。

夕方に、隣の駅まで海岸を汗まみれになって歩き、列車に乗り、どこかの駅の待合で朝まで時間をつぶしたように思います。よく憶えておりませんです。ベンチに落ちていたたくさんの蝉の死骸を足で踏みつぶしていたよーにも思いますが、あとづけの記憶かもしれません。

それから20年ほど経ち、奇門遁甲を学び、まっさきに実験材料にしようと思ったのは、その者でありました。すっすっかり忘れていましたけれど、丁度いいと思いましたです。

不慮の死を遂げたという報せを受けて、
「どういう気持ちだ」
と師匠から言われました。

この奇門遁甲の秘術は、初等科を学べば、その応用というか、いや、応用ではない。根底にあるもの探れば見えてくるものであります。理屈ではなく、干支のお遊びではなく、であります。
いちおうは門外不出の一つとはいたしておりますけれど。

2019
04.26

10連休のご予定はいかがでありましょう。

私メは皆無であります。
なにしろ毎日が休みに等しい日々を送っておりますから、マスコミが騒ぎ立てても、そりゃぁ、大変ですね、と同情するのであります。

ずっとまえに、父の死を聞き、郷里にクルマで駆け付けた時の、東北縦貫道の激しい混雑は、思い出しただけで身の毛がよだちますです。

あれ以来、GWはどこにも行かないぞ、と心に決めておるのであります。
岸壁で釣り糸を垂らすのが、ちょうど良いのかもです。

忙しいのは旅館の仲居さんと警官と空き巣の泥棒さんくらいでしょーか。

では5月のボイドタイムであります。

2019年04/26(金)04h50m in山羊 ~         18h28m
2019年04/28(日)18h45m in水瓶 ~  /29(月)07h12m
2019年05/01(水)06h58m in魚  ~         19h25m
2019年05/03(金)17h51m in牡羊 ~  /04(土)05h20m
2019年05/06(月)00h11m in牡牛 ~         12h41m
2019年05/08(水)08h52m in双子 ~         18h08m
2019年05/10(金)11h09m in蟹  ~         22h15m
2019年05/12(日)21h27m in獅子 ~  /13(月)01h23m
2019年05/15(水)02h22m in乙女 ~         03h52m
2019年05/16(木)18h39m in天秤 ~  /17(金)06h27m
2019年05/19(日)06h14m in蠍  ~         10h22m
2019年05/21(火)02h07m in射手 ~         16h57m
2019年05/23(木)12h59m in山羊 ~  /24(金)02h50m
2019年05/25(土)21h52m in水瓶 ~  /26(日)15h08m
2019年05/28(火)13h21m in魚  ~  /29(水)03h32m
2019年05/31(金)00h09m in牡羊 ~         13h44m
2019年06/02(日)07h54m in牡牛 ~         20h49m

令和のスタートである5月1日は日中はほとんど丸1日ボイドですね。
なんだか嬉しいです。元気が出てきました。

この日は、私メはどんなことがあっても東京には行かないことにいたしていますです。