03.21
花冷えをとおりこし、寒の戻りなのであります。
茅ヶ崎も午前中から雪。
曇ったガラス窓のむこうは吹雪でございます。
なんと、しあわせなのでありましょうか。
部屋を暖め、整理整頓をしたり、ベッドに仰向けになり、しばし昼寝を楽しんだり、地下から松本清張を引っ張り出して短編を斜め読みしたり、それはそれは楽しいのでございます。
古い段ボールの中からは、まるで女神がいて、
「あなたにプレゼントを差し上げましょう」
とか微笑むよーに、とんでもない手書きの資料が出てきたのでございます。
密室科を始めるにあたり、奇門遁甲天文に、とんでもないパワーとなる資料なのであります。
ノートの日付は1985年の4月3日から一年間。
お女性の筆跡であります。
記憶がございません。
けっして盗んだものではないことは間違いないのでありますが、どういう経路で私メの手に入り、そして、それを忘れていたか。いや、この時期に段ボールから発見される偶然を、ただ驚くばかりなのでございます。
女神の仕業だとしておきましょう。
「心理学的にはシンクロニシティとというんですよねん、ふん」
などとバカ者が小利口ぶったひとことを飛ばしそーでありますが、奇妙なことでも名付けることで安心したくなるわけであります。それでも不思議さは残るのであります。
整理のすんだ机に、そのノートを広げておるのであります。
そうして目を通しておかないと、ノートを握って唾をつけておかないと、たとえばトイレから戻ってみると煙のよーに消えているかもしれないのであります。
この世のすべては、煙かもしれないのであります。
濁情も、生命も、なにもかも。
あれほど離れられなかった二人が、別々の生活をしている例は無数とございます。
可愛いペットが死に、生きてじゃれていたことが夢のことのよーに思える例も限りありませぬ。
私メが死にましても、十傳スクールで勉強していた受講生の皆様の頭に、占いの知識が消えずに残ることをお祈りするばかりでございます。
危篤ですね
●十傳より→願わくば、霙ふる、うすら寒き午後に。
ずっと先生が誰かに似ているなあ、と思っていてやっとわかりました!
クラーク ゲーブルさんです。(^^)
言われた事、ないですか?
●十傳より→ない、ない、ないでありますよん。
宝くじのCMの役所広司にもクリソツです。(笑)
●十傳より→(笑)
私など、何れは人々の記憶から消えてしまうような存在
でも、先生は違います
多くの人達に影響を与え
そして、多くの知的財産を残される
先生の姿を覚えている人たちが居なくなっても 名が残ります
先生が作り上げた占いの資料は末永く読み継がれていくのでしょう
過去はマボロシ
仕事を終え、義理の姉の部屋と入院先の病院へ 一日も休まず通った二年間
今となってはマボロシのよう
姉が言っていた言葉が忘れられません
「 神様が最後に サッちゃんを私にプレゼントしてくれた 」
孤独だったのですね
それに早く気付いてあげればよかったと後悔しています
●十傳より→まだまだ気づいてほしい生き物がいるはずであります。
以前鑑定していただいた内容が、徐々に当たりそうな気配を見せております。
本音としては、そろそろ逮捕者が出て欲しいところですが、現実的な対処方法としては、冷徹に観察するほかないですよね。せいぜい、人相の参考にしますが、少し腹が立ちます。
先生なら、どうなさいますか…?
●十傳より→復讐というスープは冷めたころが美味しいとか。
なるほど。とりあえず下ごしらえに人相と身なりを観察して、具材を考えてじっくりと煮込んでみます。うふふ。
●十傳より→いつまでもヤラれているばかりでは不公平ですものね。攻撃側の孤独感も経験してみてくださいまし。
攻撃側って孤独なんですか⁈
軽い衝撃。
●十傳より→みんな沈黙するばかりでありますから。
北朝鮮に拉致されようとしているとかではないですよね?
悪ふざけがエスカレートしているという認識で良いですよね?
念のため……
●十傳より→まだまだ半勃起であります。
日本の闇(?)ですね。
●十傳より→ですか。
似てるんですよ!
●十傳より→ですか…。
冷めたスープ
ドン・コルレオーネの言葉ですね
前の日も 次の日も辛くても、悲しくても
大切な人の心に少しでも触れることができたら
それだけで幸せ
●十傳より→バイブルであります。
今日から先生をわたしのクラークということにしようと思います。
●クラークより→はい、お嬢様。
♡♡♡♡♡
●クラークより→苦しみが薄らぐハートの5。
クラークは私の好きなダミアンのお父さんでもありましたね。
●十傳より→ダミアンはオーメンしか知りませんです。