06.06
カメ子の産んだ卵を食べよーとしましたが断念いたしましたです。
すっぽん料理では、カメの卵子の状態をとりだして食わせてくれますので、ゆで卵にすれば大丈夫、食えるだろーと思ったのですが、ダメでありました。
お湯にかけ、いくら茹でても、茹で上がらないのであります。
白身は白身のまま。黄身は黄身のまま、固まらないのでありました。
では目玉焼きにすれば…と試みているうちに、気持ち悪くなってきたのでございます。
罪深いマネをしているよーな気持ちにも。
この気持ちに記憶がございます。
しばらく考えましたが、万年筆のインキをいれるために、インク壺にペン先を浸した瞬間、
「ああ、そーだった」
思い出したのでございます。
モリオカのコンビニで働く、トランスジェンダーの蘭丸くんでございます。
蘭丸くんについては先月のブログで述べている通りですが、地味な顔色の悪いやせ細った女子店員だと見過ごしていた、そのお顔にうっすらと髭の跡が青く残っているのを見て、かつて経験したことのないトキメキを覚えたのでございました。
「男なのか」と。
即座に、蘭丸と名付け、爾後、コンビニに足を向けるときには髪を整え、トワレを振りき、蘭丸くんがレジ立つのをみはからって支払いをしたり、蘭丸くんのいない時の寂寥感は、心に秋風か立つ思いでございました。
けれど、では、蘭丸くんと、お風呂で伸びだしたすね毛を処理したり、お尻に歯型を残したり、両腕をあらわにさせ、腋臭にのこるかすかな女の匂いに陶酔したり、彼に舌を甘噛みしてもらい、唾液を飲み下したり、彼の姫竹のよーに起立したペニスに、自分のペニスを押し付ける、そんな愛の表現ができるかといえば、そこまでは求めていないのでございます。
この世には、想像だけで満足しなければならない事象があるのかもしれませんです。いいえ、想像の領域を乗り越えて、泥靴でのしのしと踏み込んではならない事象とでも申したらいいのか。
カメ子の卵を口に含んだとき、ざわざわと身震いし、おもわず吐き出したわけでありますが、それが私メの限界なのだと知ったのでございます。
ギャー!亀さんのゆで卵とか初めて見ましたー!
不老不死の薬?はたまた造作の材料?
…確かに、ゾワゾワします。
●十傳より→胃液が上がってきそーであります。
先生ナーバスになっていらっしゃるのでしょうか?
世界中で自然に生まれた生き物と母性への攻撃がすさまじいですね。
なにが起きてるのでしょう?
●十傳より→気持ちは分かりますけどね。
想像の世界を踏み越えて現実世界に入ったとたん、それまでの柔らかな視線から冷ややかな態度に変わるのはそう時間のかからないもの。
変化のスピードはアッという間。
変えたくないものは幻想の世界にとどめていたほうがしやわせです。
●十傳より→現実の熱と臭いが興ざめですね。
アヒルの茹で卵は食べたことあります。
亀卵はなんで固まらないんでしょうね。
●十傳より→いつかは固まるのでしょーが…。
塩漬けやピータンのように加工してから
料理に使うのです。
●十傳より→では自分では無理でありますね。
実家で放し飼いにしているチャボの卵が
どうしても食べられません。
コオロギや小さなミミズが
卵の材料になっているかと思うと、げんなりです。
●十傳より→飼っている金魚を食うよーなものですしね。
美味しそう!と思ったけれど
現実はそうでなかったということでしょうか。
カメの卵の殻は蛇のみたいな柔らかい殻なのでしょうか?
●十傳より→柔らかいといえば柔らかいよーな。亀は蛇に四足と甲羅をつけたよーなものですから。
鳴かぬなら何飼ってもいい我が殺風景な部屋です。パワボ化してない観葉植物では物足りず、
また先輩風邪フカシた下らない輩に囲まれ、慰みを求めてます。で、カメかトカゲか飼おうかなと思います。
トカゲは過去にめでたく餓死昇天したので、カメかなとも思いますが、水槽やらいりますよね?ご飯も何食わせるのかわからないし。先生のカメ子は陸カメですか?
●十傳より→日本リクガメとかであります。
かくして卵はゴミになってしまった、のですね ?
●十傳より→いえいえ庭の片隅に埋められ、冬の甘い蜜柑の糧となるのであります。