2023
10.30

いままで目薬を使い切ったことがございませんでした。

春に左目のトラブルがあり、医師から、
「完治しました」
と言われても、すこし仕事を頑張ったりすると充血しましたから、市販の目薬を点しておりました。

生まれて初めてのことであります。
目薬はいつも中途半端につかい、あとは捨てていたよーな気がします。

生まれて初めてのことは、もはや、
「あるまい」
と思っておりましたが。

人生を諦めた人、死にたいと絶望している人、自分には何も残されていないのだから、憎いあいつを殺して、自分も死んでやると、バッグから手ぬぐいに包んだ刺身包丁をテーブルに置いた人、いろいろな相談者がおりましたです。
「まだ、やり残したことがあるのではないか」
気休めといえば気休めですが、次の言葉で、立ち直り、ひとかどの役者や小説家になった人もおります。
「いちどぐらいお金持ちになってから、死んでも遅くはないですよ」

そうしてチャンス運を探るのが、私メの仕事なのでした。
実力があればチャンスさえ掴めばモノになるのであります。
実力がなくても、チャンスを掴めばある期間はモノになりますです。

そのための占いでございます。
学歴がない、お金もない、成功体験もない、知名度もない。だから未来が絶望的だというのが現社会でございます。
が、その現社会が、本当なのかというと、けっしてそうではなく、チャンスという運が、じつは人生を支配していることを、占いを通して私メは知っております。

使い切った目薬をながめつつ、まだまだ初めての体験はあるだろう。
今日だって明日だって、いや、いまこの瞬間だって、初めての体験に違いないのだから。

寝てはいられない。
新しい目薬の封を切るのでございました。

  1. 感動(*’▽’*)しました

    ●十傳より→なによりでございますです。