2011
10.03

やはり年齢なのでありましょうか。昨日の岩手山での風雪にさらされたカラダが冷え切ってガタガタと震えていたのであります。

これは重傷とばかりに、れいの知る人ぞ知るの温泉で骨の髄まで温まったのでありました。

極楽とはこのこと。

もはや誰もいない晩秋の深山のどんつきにある湯治場で亀頭の皮の裏までぬくんだのでありました。

何もいうことはございません。
運勢とかそういうことは二の次。

自然の厳しさに刃向ったわが身を、自然の大地のお湯がなででくれるのでありました。

これはホントの話ですが、誰もいないとおもっていた、板一枚向こうの女湯に「もう上がりますよぉ!」と声をかけたら、
「はーい、わたしも」と返事がするではありませんか。

マボロシにしてもイイ感じではあります。

窓の外は、やがて全山紅葉を迎えるのでありましょう。

ほてったカラダを拭きながら、もういちど本当の恋をしてみたいものだと恐ろしいことを求めるほどに、冷えたカラダはポカポカに復活したのでありました。

ここか混浴ならば、どんなにか素晴らしいことかと、もはや数分前の凍えたカラダを忘却し、はやくも肉欲の煩悩が頭をもたげているしまつでございます。

どうです。
かようにひなびきった温泉が、どこにありましょうか。

ここは私メの財産。私メの宝。魂の最後の砦であります。本当に信じられる人にしか教えられませぬ。

と、閉鎖的な気分になりつつ、一方では「明日の今頃は関東であるなぁ」なんて思いをはせたくらいにしているのでございました。

筋肉痛も癒え、頭から湯気が出るほどにぬくんだ50代後半の肉体は、現金なことに若い女体を思い描くまでに復活したのでございます。

この画座をしみじみと、涙ぐみつつ眺めるのは、そう遠いことではないような気持ちになったのでありました。

  1. 「地獄から極楽へ」ですか、
    さぞかし・・・。

    ●十傳より→そして、この世は天獄に。

  2. ひなびた感にしびれる。
    買い占めて、毎日まっぱで過ごしたい……って、川柳か。

    生気がよみがえって溢れ出すような感じ。
    恋とか肉欲とか…その温泉効果、しばらく続くといいですね。
    せめて来月末くらいまで。

      ●十傳より→来月、11月23日から来年の4月27日まで、この温泉へのルートは閉鎖されなんびとも近づくことはできなくなるのであります。半日かけて雪道をいけば、買い占めなくても半年は自分のモノになるのであります。

  3. 力尽きてしまうとも知れぬのに
    それぞれが 悦びという期待を胸に秘め
    天獄へと続く雪道を黙々とゆく男と女

    朝から白昼夢モードになってしまいました

    ●十傳より→だんだんと私メとおんなじモードの味を楽しめるようになってまいりましたですね。

  4. 先生の 初・ご入浴シーン!!

    メール読み さぞかし と期待してましたのに

    ギリギリも何も ちゃんとタオルで覆っちゃって・・

    次回 もっとSEXYなのお待ちしてます~

      ●十傳より→え、タオルなど使ってはおりませんですよ。

  5. これだけのシチュエーションで、タオルで隠す意味なんて・・・。
    むしろ、モザイクな部分を見せつけたい気分です。

    男目線の発言ですが・・・。

    ●十傳より→タマタマ写らなかっただけで、写っていたらそのままUPしていたとおもうのであります。