2012
07.14

部屋でダレていたので、イヌを連れだしたのであります。
ダレていたのは私メではございません。
ロメオとジョルノでありました。

が、そとは蒸し暑く、かすかに磯の臭いがまじっているのでありました。

携帯二台とデジカメをポケットにつっこみ、二匹のリードを左右に引いていましたので、歩きにくいのであります。

いやいや、じつはおパンツをはかずに、スポーツ用のショートをじかに付けていましたので、カタチが浮き出てしまうのであります。
股間に黒いヤモリが貼りついたようなカタチでありました。
すれ違うオバちゃんは、まず最初に、膨れ上がったポケットに、そして中央を凝視するのが分かるのでありました。

「もう帰ろう!」
そうロメオがいささか迷惑そうに仰ぎみるのであります。
「まだ歩かせるのか」というように。

いつもと同じコースなので、イヌたちも、どの角で曲がるのか心得ていまして、いやそれどころか近道を本能的に知っているようであります。
いつもの角の手前で、しきりに曲がろうとして、早く早くというように帰りたがるのでございます。

まるでラブホの帰り道の男のようでありました。
早く駅で一人になりたい、ってな感じであります。

イヌの方向感覚はなかなか優れているようで感心したのでございます。

どれほど暑いのかと、かがんでみましたが、アスファルトの照り返しはそれほどでもございません。
やはり蒸し暑さが、イヌたちにこたえているようなのでした。

冷たいシャワーで体全体を涼ませ、ついでにシャンプーをして散歩はおしまい。

私メも汗で大変でございました。

ラブホの帰りに「酒でも飲むか」なんて誘うのは私メくらいなものだと驚かれたことがありましたけれど、たしかに以前はそうではなかつたかもなぁ、などと股間を扇風機にあてて、恥ずかしい若き日々を思い出したりするのでございました。
「行きはよいよい、帰りはこわい」という唄は、ラブホソングかもしれませんですね。

  1. 十傳先生こんばんは。

    仕事柄メッセを数多く致しますが毎日、先生のサイトにコメントさせて頂く事も仕事になってしまいました。

    先生~お勧めのラブホは何処ですか(◎o◎)

      ●十傳より→キレイなところから小汚いところまでいろいろでありますですね。地方都市の方が、夏場は冷房がはいっていてサービスがよろしいようでありますです。

  2. 十傳先生おはようございます。

    20代の頃、彼と彼の友人達と夜遅くまで居酒屋で呑んで、いざタクシーで帰ろうにも空車が全く来ず。
    仕方なく彼とテクテク大きな橋を渡り30分以上歩いてもタクシーに乗れず…2人で酔ってるし疲れるわで近くにあったラブホに入りました!
    部屋に入るなりベッドに倒れ込み2人で朝まで爆睡でした。
    何も致しませんでした(笑)

    ●十傳より→それは残念でありましたね。まぁ、彼ってのはプチ亭主みたいなものだからそうかもしれませんですが、男としてはいちおう手を出すのが礼儀というものでありましょう。

  3. 十傳先生こんにちは。
    はい(笑)朝、『ごめん』って(笑)

    当時お互い忙しくて会えるだけでも嬉しかったので半日以上も一緒にいられて満足でした(笑)
    次のデートは薔薇の花束とシティホテルでした(笑)

      ●十傳より→美しい若き日の一頁でありますですね。バラの花の刺はぜんぶ抜いてたりして。ギャッ! アーメン。