2012
09.10

モツの煮込みをば、発狂したみたいに食いたくなり、買い物に出かけたのであります。
その途中、「日時計公園」とかいうそばを通りかかりました。
立ち寄りましたら、原始的にもコンクリートの柱が立っているだけ。
影が落ちるところに、9時と12時の文字が刻まれたレンガが埋め込まれておりました。

腕時計の針は、10時40分あたり。

おやおや、日時計もちょうど、その時間を示しているではありませぬか。

偉いモノであります。
感動というには至りませぬが、感心した次第でございます。

その昔、まだチョンマゲをつけていた時代に、町娘と待ち合わせは、どーしていたのかと常々思ったりしておりました。
場所は、電車などはないので橋のたもとあたりでありましょう。

が、一刻は二時間の幅がございます。しかも季節によっては二時間より短くなる場合もありますです。
「明日の申の刻に、あの橋のたもとで待っているからね」
と約束しても、申の刻は午後三時から五時の間でありますです。

それよりも、「あの楠の影が橋の二番目の欄干にかかることに待ってるよ」
と約束した方が、待つ方も、気が楽であります。

雨だったら、それもききませんけれど。

占いでは、東洋も西洋も、出生時間を重視いたしますです。
生まれた時間を知っている人は、家に水時計などのあった身分でしょうから、よほどのお金持ちに限定されていたことでありましょう。
一般の人々は、だから出生時間を知らなくてもできる易とか手相に向かったのでございましょう。

そんなことを考えつつ、モツの煮込みを作るのでありました。
本当は三時間も煮込めばイイのでありましょうが、なにしろ残暑が厳しいのでございます。
圧力ガマのお世話になった次第。

こういう食いモノはシンプルが極上。
へんな工夫はいけませんです。

ただ隠し味に、玉ねぎを用いました。
トローンとした甘みが出ますゆえ。

食ってみると、なかなかイケますです。
先日、新宿でくった煮込みには及びませぬが、茅ケ崎の居酒屋のヤツよりは、よほど美味。

赤ワインを傾けつつ、平らげたのでございました。

10 comments

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  1. モツ煮、かなり好きです。
    七味がいいですね!

    夫も娘も臭みをイヤがるので、お家で作れず、居酒屋で食べるしかない状況です。
    臭みを取るいい方法があったら教えてもらえませんか?
    よく洗ってるんだけどなぁ~。

    ●十傳より→ボイルしてあるヤツで作れば、少しはマシになりますが、ニンニクとショウガで誤魔化してもモツ独特の臭みは朝まで口の中に残るのでありますです。スペイン人の口臭のようであります。

    • スペイン人…

      いえ、向こうだって私みたいな日本人、イヤでしょうけど、イヤでしょうけど、

      やっぱり、モツの息じゃどんなイケメンでも無理だ…。

       ●十傳より→おスベさんとあう前には、モツの煮込みを食うのがセオリーかもです。

    • 先生は、イタリアとモリオカでしょね!
      私は、イタリア語を習ってましたが、ローマの先生の汚息がダメでした。ナポリの先生は歯に食べたものが詰まってるのが見えてたので、これもダメ。ボローニャの先生はカッコ良かったんですが、鼻毛がピロピロしててダメ、ミラノの先生に会う手前でやめました。

      「ところで、ナゼ先生は、はるばるスペインへ?」

      ●十傳より→おスペ国には、ベラスケスの絵を見に…なんていえばキザですね。

      • そういえば、現地のイタリア、フランス料理も、大外れでした。一度しか行った事がなく、団体旅行推奨のレストランでしたが。NYのステーキ、ハンバーガーの方が断然美味しかった記憶があります。先生はやはりイタリアは美味しいのでしょうか?

         ●十傳より→イタ公さんの料理は美味かったでありますよ。まぁ、私メの行くところは三流店でありすけどね。いや、料理よりも、そこで出された自家製のワインの美味いこと。最初は沢庵臭いのであります。が、しばらく空気に触れることで、ルビーのような美酒に化けるのであります。ルビーを飲んだことはございませんけど。

      • ですよね・・・。「美味しい!」と評判のフランスのパンが石の様に固くぼそぼそして美味しくなかった事、イタリアのスパゲティも意外にもやわらかくソースの味も忘れてしまう程度の外れ具合でしたので、アチラの食事は所詮「こんなもんか」と実際行ってみてわかりました。「美味しいよ!」と聞いても、たまたまなのか?雰囲気に酔ってるのか?と不味かったものを食べてくると信用できなくなりますね!

        ●十傳より→惚れた女の料理は美味いという思い込みのようなものが必要でありますです。イタリーの高速道路のサービスエリアの食堂のパスタは、ウドンのようでありました。笑えるくらいに不味いのであります。ジョークを言ったら山のように盛られて、すべて食いました。が、私メはあの石のような上あごが擦りむけるほど固いパンが好きでして、それまでパンは嫌いだったのでありますが、いまはフランスパン(いまではこうは呼びませんですね。バゲットというんですね)は五日間ほどおいて、ガチガチにさせたから食いますです。

        • つっこんですいません。
          先生、そうではなくですね、「パン粉状態」になるんですよ、ちぎると。ちぎるのにも苦労するんです。でも決して軽石ではなく、しっかり最初から固いのです。日本のはバゲットとかバタールなど言いますが、私も買ったらビニールにはあえて入れませんよ、噛みごたえあるパンは美味しいですから。

          ●十傳より→私メは偏見があるのであります。ニホンザルの作った西洋のヤツはニセモノと言う。

        • 惚れた女の料理は美味い・・・コレはなかなか難しいですね!人生の教訓にも値しますか?私はまず100%「幻滅」と言い切れそうです。

            ●十傳より→幻滅は結果じゃあございませんか。自分を自分でダマシ、「うまい、うまいんだ」と食うのもオカシロイのでありますです。

  2. 先生おはようございます。

    肉屋でしたのでモツの煮込みは、よく食べました。

    我が家の煮込みはモツとネギのみで酒少々で味噌味でした。
    今晩食べたくなりました。

      ●十傳より→弱火で五分間煮たコブクロを入れても悪くないかもです。

  3. 先生こんばんは。

    コブクロ買いましたョ

    モツの煮込み大鍋で煮てます(-^〇^-)

    先生、一口どうぞ……はい…ア~ンして下さいませ……

    ●十傳より→本格的でありますですね。近所の犬どもが吠えませぬかな。

  4. 先生こんにちは。

    モツの煮込みと先日頂いた焼きそばとで今晩、バーベキューをする事になりました。

    近所の先輩も焼きそば材料を知人から沢山頂いたそうでお互い持ち寄って一回で食べきろうです(笑)
    お祭り裏話ですが…焼きそばは前日も材料が残ったのに次の日も追加で300人前!
    大赤字でした(∋_∈)
    毎回責任者がドンブリ勘定で困ってます…

      ●十傳より→お祭りで大儲けかるのは至難の業でありましょう。赤字でイイのかもですよ。