08.21
よく行く書店のオヤジから電話があり、
「ねぇ、オノさん、映画に行く?」
と言われたのであります。
「一緒にですか…」
「違うわよ。チケットが余ってて」
ということなので自転車で書店へ。
つまりこういうことであるのであります。
映画を見ようと座席予約したところ、用事が出来たために行けなくなった。私メなら暇そうだから代わりに行くかもしれない。それで連絡した。
見ると、レイトショーであります。
映画のタイトルは「風立ぬ」
茅ヶ崎のサティにあるマイカルシネマまで車で出向きました。
ガラガラでございます。
でもタダの映画なので、だからといって何の感想も持ちませぬ。
終わったのは零時に15分ほど前。
面白かったといえば面白く、普通といえば普通でありました。
しかし、よくぞ作ったものだと、アニメ作りに感心いたしました。
唯一の欠点は、恋愛をかませたところでありましょうか。
戦闘機の設計に夢中な青年の物語でありまして、その中で友情などが展開されるのはイイとして、恋愛は物語自体を濁らせるのでありますです。
名作に共通するのはホモ的な要素であります。
古いお話て恐縮ですが、「あしたのジョー」しかり。「巨人の星」しかり。
男たちを美しく描くことで、男はその人物に憧れ、お女性もまたその登場人物に架空の恋心を持つのであります。
お女性を登場させる場合には、憧れの対象としてが限界でございましょう。
そのうえ、風立ぬでは、三回ほどキスシーンまであり、なんともヤバツないのでありました。
それ以外は、なかなかの出来。
タバコのシーンが多いと、世間から指摘されておるようでありますが、恋愛のシーンの方が問題でありますです。
翌日、本屋に行くと、「どーだった?」と聞かれましたから、「山のないところが良かったですよ」と答えおいたのでございます。
突然の映画は悪くはございませぬ。
50年も昔に、家族で急に「狼王ロボ」を見に行った時のことを思い出したのでありました。
何だったか禁煙なんちゃらがイチャモンつけたようですが、そうですか、よかったですか。
昭和の男の8割はタバコでできているんじゃないかと思えるぐらいの喫煙率ですよね(残り2割は平成の悪世に成人したオコチャマですね)。父も祖父も元気にチェーンスモークしております。
●十傳より→しょせん他人の作ったフィクションでありますから。タバコも戦争もどーでもイイかもなのであります。
映画というといつも思い出すのは
当時高校生だった兄(ほぼ先生と同い年)が運転する車で
中学生だった兄と小学生だった私で片道1時間をかけ
「燃えよドラゴン」を観に行った事です。
映画自体がどうのと言うより、その時穿いていたタイツが体に合わなく
段々ずり落ちてくるのをどうにかしようとガニマタで歩いた事と
帰りに立ち寄った やや高級そうなレストランでメニュ-を見ながら
兄「さつき何が食べたい」 私「ラーメン」
・・・ なに~ ラ-メンだど-。このバカ ・・・
兄「ハンバ-グステ-キにしなさい」 私「うん」
と美味しい食事をした事です。
それにしても平和な時代でした。
無免許運転で出かける子供達を母はニコやかに送り出したのですから。
●十傳より→物語のようなお話でございますね。最近の世の中は妙にうるさくて縮こまり気味でありますですね。