2017
09.19

部屋を片付けていましたら、古い手帖が出てまいりました。

34歳の手帖であり、そこには綿々切々狂々と日々の不運を嘆いているのでありました。

「無気力な日々が何日も続いている」
「おすまし(当時のお女性)に会いたい気持ちもするが、もう逢うこともないだろう」など記したと思えば、翌日には「18歳に希望と野心に燃えて郷里をはなれ16年。何も残っていない。敗者の疲労と無力感が…」と訴えているのでありました。

おお、これなどは完全に発狂状態でありますです。

鑑定のお客様に、やはり同じよーなお方がございまして、なんとなく共感してしまうのは、こういう気持ちが心に残っているからなのでありましょう。

「死ね!!」
どーです、なんとなく安心いたしませぬか?

私メだって不幸のどん底だったのであります。
楽しくおかしく講義で、そのころの過去を語っており、後ろの方で「なに言ってやがる、金をふんだんに持っているくせに」と唇のはじをゆがませているお方を目にいたしますが、未来の見えぬ日々が、この手帖に語られているのでありました。

これは銀座ジプシーから追放された当日なのであります。

まだショックが現実のこととして実感しておらず、「今日が独立の日」などと元気っぽいところが哀れであります。
産婦人科と手を組み、新生児の命名でなんとかお金を稼ごうという未熟なアイディアを本気で考えていたところもオショシイところ。

このあと、ハラキリ占いでニューヨークに殴り込みに行こうと考えたのが、昨日のことのよーに思い出されるのであります。

そして、絶望に堕ちるのに時間は要しませんでした。
「オレは味方が居なかった」と語られておりますです。ジプシーだけが敵かと思ったら、ささにあらず。そこの団体から追放されたことを身に染みるのであったのであります。

「ムッシュー通信3月号」とありますから1993年2月なのでありましょうか。部数を80部だと記憶しておりましたが、なんと30部。まったく反響がないと嘆いているのであります。

その3か月後に仰天するチャンスが発生するとは予感もしていない…いや、そろそろ良い大運が到来するはずだと一縷の望みにすがっておりましたが…絶望の底辺で唸っているのでいたのでありました。

が、チャンスを命綱として何とか出来たのは、占いの知識だったのだと、それだけは有難く感謝しているのでありました。
断易、推命、遁甲。そして手相から人相まで、真面目に網羅していたため、雑誌からのどんな注文にも応じられたのであります。

2017
09.18

お待たせしました!。

手相セミナー③を開催いたします。
11月25日(土)
10時から16時30分まで。

場所は東京神田です。

費用は、2万円+消費税の21,600円です。

手相セミナー①②にお出にならなかった方でも、問題ありません。

お申し込みは、お問い合わせからお願いします。

セミナーは、お弁当やおやつ付きです。スクールとは、また異なりリラックスした雰囲気を目指しています。…最近はガッツリとしたお勉強に傾いていますが。

そういえば、一部の方々から熱狂的な要望があるのが、呪術セミナーの続編です。
いま整理中ですので、しばしお待ちください。

2017
09.15

9月はダニの発生する季節なのでございます。

私メも神戸のホテルで5か所もやられましたです。講義の間中、刺されたオケツをポリポリ、ガリガリ。

で、事務所にもしや発生してはいまいな、と早期に駆除することにいたしました。

掃除好きのアシスタントの協力を得て、カーペットや床などをキレイに磨き込んだのでございます。

事務所での受講生の皆様がポリポリガリガリする様を眺めるのは、忍びないのでありますから。

それでも、タンスにしまっていたズボンに、ダニは潜んでいるよーでして、ムズムズしたかと思うと、腹だたしい痒みが走るのでございます。

こーいうヤツも揃えましたから、対処は万全なハズであります。

それにしても、いつになくダニの害の多い年でございます。
刺されてからでは遅いのであります。

攻撃こそ最大の防御とは、なにもダニに対してだけではありませんです。

無断で侵入されてニヤニヤしていてはナメられるばかり。
他国の反応を気にしていても拉致が…いやラチがあきませぬ。

「あんや、そご直さねば。すぐに興奮してムキになるのは、あんだの悪いところなんだよ」
老母の声であります。
常に、平常心をキープするために、いつもは裏面にしてはおりますが、いまは老婆となり果てたお母君の若かりし頃の写真を仏壇代わりに設置しているのでございます。

それにしてもダニというヤツは1週間も痒みを引きずり、思い出したよーにもぞもぞとしてしまうのでございます。

「お一人でも、毎日クリーナーをかけてください。忘れないよーにここに充電しておきますから」
掃除の達人はそう言葉を残して去っていくのでありました。

清潔になった事務所で、ひとり煙草を。
ダニと四柱推命の調候との関係を語れないかと考えましたが、何も思いつかないのでありました。

その時、toiletと印刷されたボードがトイレのドアからはがれて落ちました。
カツ―ンと。