2022
12.12
12.12
しやわせとは、たくさんのボトルに囲まれていることを言うのかもしれませんです。
家やクルマやブランド品を買えないことを不幸と感じるよりも、
「ウィスキーがない!」
これは、背筋を脅かす切実なる不幸の前兆なのであります。
仕事を切り上げてから
「今夜もグラグラになるまで酩酊するぞ」
とグラスを重ね、歩行が危なくなったあたりで眠りにつくという、しあわせ。
酔いつつ、昔の歌を鼻歌したり、架空の相手と独り言を交わす楽しさはございません。
これも疫病の置き土産でございましょー。
よほどのことかない限り、飲み屋に行くことはありますまい。
人と接したくないのであります。
ひとりひきこもる、しやわせ。
が、十傳sBARには作法がこざいます。
ウィスキーを注ぐ前に、熱いシャワーを浴び、手を清め、いつでも寝られる服装に着替えるというセレモニーが必要なのであります。掃除して清潔な飲み場つくりも大切でありましょー。
肴は基本的に不要でございます。
たまに鮭の頭を冷凍庫からさがして炙るときもございますが。
いわば、深夜のお酒を楽しむために仕事をしたりして生きているのでございますです。