2023
07.14

父方の祖母が、私メに宛てた最後の手紙でございます。
お盆になると、ふと開いてみたくなるのであります。
明治32年生まれでした。
あまりに古臭い考え方に反発したこともたびたびでございました。

祖母が70歳のときの名言がございます。
「こんご、おらはボケていく。んだから、こんご、おらの言葉を真に受けてはわがねっつぉ」
これでありました。
結局、99歳で死ぬのでしたが、97歳の時、
「おばあちゃん」と尋ねたことがございます。
「死ぬのはおっかねっか?」
すると、うんうんと目を閉じて、
「おっかねぇ、死ぬのおっかねぇおんやぁ」

私メもいつか、このよーな手紙を誰かに残せるのでありましょーか。
残す対象がいるのでありましょーか。
自分の言葉を信じてはいけないと言える相手がいるのでしょーか。

施設で、介護のおねぇさんに語ったところで、はいはいといなされるだけでございましょー。

死ぬことを怖がっていた祖母でしたが、おかっながらないよーに、ゆっくりとボケていき、そして静かに息を引き取ったのでございます。

  1. 死への防護反応なのでしょう、ボケるということは
    介護現場で日々来る返される非生産的な一コマです…
    介護の現場では何一つとして新しいことは起こりませんです。
    全て昨日と同じコピーでしかありません。
    昨年の今日も今と同じ
    時が止まっているようです。

    ●十傳より→介護老人が若返り、成長することはございませんものね。死までの手助けですからね。

  2. 祖父の思い出!私の祖父は昔、大阪の福島にいた時、松下幸之助に二又ソケットの設計図を頼まれて作ったそうです、無料で。その後国鉄には入り独立して、祖母が癌で亡くなって、後追い自殺、そういう人生もあるのですね、四柱推命で死期がわければ、人生も見直せるかもですね。

      ●十傳より→後追い自殺は、でもステキです。

  3. 今は昔 金持ち前夜祭ありけり。そしてファイナル公演!
    そのココロは?
    先生を水戸のご老公に、助さん格さんのみなさまと
    「ああ人生に涙あり」水戸黄門のオープニング曲を歌い
    若い世代に嫌われ、私も意地悪な老人に!
    まだまだこれから!
    占う前に人生のゴールが見えてきたのでした。

      ●十傳より→私メも嫌われ老人を目指しますです。