2017
09.14

情熱は情熱でも、斉藤由貴の歌ではありません。

朝の東海道線内のオバちゃんのバッグに、チャームとしてぶら下げたプラカードが、激しく情熱的なのでありました。

遠い昔、
「闘争勝利!」の学生運動の叫び声が思い出されたのでございました。
さまざまな趣味がございます。
ゴルフや、サッカーや、宝塚歌劇や、釣りや、登山、写真など、数え切れませんです。
そして「良い趣味をお持ちで」と讃えると、「趣味ではなく、生きがいです」とムッとされるのでありますです。

私メも占いは趣味だったのでありましたが、いつからか情熱っぽく没頭し、いまでは生きる糧になっておるであります。

このオバちゃんは、「安倍総理の暴走、許すな」が趣味なのでございましょう。仲間と、議事堂か総理官邸に仲間と出かけ、抗議のデモでもするのてありましょうか。
いまは、戦の前の腹ごしらえをしているご様子なのでありました。

私メは、インターネットテレビの録画撮りで、六本木に行く途中でありました。それが終わると事務所で鑑定が待っているのでございます。

「疲れる一日だぞ」
オバちゃんの情熱は、そんな気弱な私メを励ましてくれたのであります。

学生運動のシュプレヒコールが耳の奥でリフレインいたします。
あれから40数余年。
時代に遅れた少年して、残念ながら学生運動に身を投じられませんでしたが、
ずいぶんと、皆様はおとなしくなったよーな気がいたします。

2017
09.13

とてもイイ夏だったのであります。
何が良かったと問われても、「はて…」と答えられず、言葉がつまってしまうのですが、のびのび出来たよーな気がします。

スイカも、桃も、トウモロコシも、カニもお酒も美味かったし、お女性は感じよかったし、適度に忙しくもあり、これ以上、何を望むものはないのでございました。

「忍耐」とか「我慢」が少なかったことが、この夏を最高にしやわせだったと感じる最大のポイントかもしれませぬ。

しやわせって、じつは我慢や忍耐の上に構築されているからであります。

「このイイ関係を維持するためには、多少の我慢は仕方ない」
これがしやわせを結んでいる核なのだろうと思ってまいりました。

我慢が苦痛になった時に、破綻が生じるのであります。
「わたしだつて堪えてたのよ!」
怒鳴ってはじめて、それまでの甘い時間が、空虚な抜け殻に見えてしまうのであります。

生まれも育ちも異なる二人が、同じ時間を共有することは、もともと無理があるのであります。が、濁情という磁力で結ばれ、そして快楽でつながると、逢わずにはいられなくなるようにオスとメスは作られておりますです。
我慢や忍耐を代償に、濁情の喜びに溺れるのでありますが、快楽よりも、忍耐の辛さが勝る時は、かならずやってきますです。

愛欲だけではなく、すべてのしやわせ、平和はここを原点としているような思えるのでありました。

そういう辛さが、この夏はなく、じつに爽快であつたことに、しやわせな夏であったと感謝しているのでございました。

2017
09.11

神戸での講義が終わり、東京行きの新幹線に乗るまでの時間は、開放的な気分にひたれるひとときでございます。

で、いつも水杜先生らと、明石焼きを食うのであります。
昼飯を抜いた胃袋に、明石焼きの熱い卵がやさしく沁みわたるのでございますから、たまりませぬ。

開放的とは申しましても、講義を反芻するのでありました。
「言い過ぎたかもしれない…」
四柱推命では、十二支の合や冲を、たんなる合去、冲散なのではない、断易と同じように十二支をとらえると判断に大きなミスかでる。
そんなことを寅、卯、辰と一つずつ解説を加えているのでありますが、
「おいおい、初等科だぞ」の心の声も聞こえますです。

が、初等科だからこそ、先入観で固めてはならないのだという気持ちも強いのであります。

遁甲では、吉格をさらに強める方法、凶格を犯した場合に、凶現象を最小に防ぐ方法などに講義は入っておりますです。が、これらの秘法は、もともと秘伝の、その奥の奥伝とされていることなのであります。
「おいおいも早いのではないか」の心の声であります。

が、昨日の明石焼きと、今日の明石焼きは違うのであります。
今日の雲と明日の雲とはちがうよーに。
できるうちにしておかねば、出来なくなる未来がいつ襲ってくるか分かりませぬ。

胃袋に染みた明石焼きのぬくもりを感じつつ、疲れた頭脳で、そう思うのでありました。