2019
03.18

以前、「奇門遁甲入門」の書籍の、方位の図を作成したり、ゲラのチェックをしたせいで、視力が落ちまして、老眼鏡などを使用していましたが、このたび、ルーペ用いることにいたしましたです。

視力が弱まりますと、キョロキョロせずに済むのでありますが、人の顔も判別しにくくなるほか、文字の読み違えが多くなりまして、たいそう不便なのでありました。

が、このルーペ、踏んづけても大丈夫という例のヤツではございませぬ。
業務スーパーで450円だったかのモノなのであります。

けれど、とてもスッキリと文字が読めるので、さっそく文庫本のミステリなどを求めまして読むのでありました。
スマホの文字も楽に読むことができますです。

もちろん、ルーペですから、そのままかけて歩くことは出来ません。
でも、かけていなくてもお女性の人相を見ることは大丈夫なのでありますです。
むしろ、血色のさらに奥の、気色を読むことが可能になるのではないかという予感がありますです。
人相とは、その人の顔のパーツで占うのでありますが、そればかりではございます。
血色という色艶を見る訓練をしなければならず、血色をマスターすれば、次に気色を読み取る訓練がまっております。

皮膚の底と表面の中間ぐらいに、水面に映る雲のような模様が気色であります。
その訓練は、たとえばコップに水を注ぎ、立ち上る湯気を見るというようなことがあります。お湯でしたら、たやすく湯気を見ることが出来ますが、水ではかなり難しゅうございます。

ところが、視力が落ちますと、
「おや」
と、隣のお女性の気色を見て取れることがございます。

「昨夜は誰かとオタノシミでしたね」

なんて言葉では申しませんです。
遠回しに言葉の罠をかけていきますと、「やっぱりね」と確信するのでございます。

ルーペは読書とスマホだけに使用したいと思いますです。