2023
08.23

やはりでした…。

仏壇の引き出しやら、奥の暗がりから、他宗教の経典やらタスキが大量に出てまいったでありました。
また、四代前の天周和尚の写真がきえており、祖父母の遺影もなく、代わりに母方のフラッパーの祖母の遺影にならべ変えられておったのでありました。

予感はございました。
だから、このたびのモリオカに戻る方位に「獄神得奇」を選んだのでございます。

オノ家の家訓として「他宗教は家に入れるべからず」がございます。
老母も、それを知っていたはずであります。知らぬはずがございません。長男の嫁であります。また先祖が残した三通の遺言書もございます。
私メが16歳の時から、老母には再三のよーに、家訓を守るよーにと口が酸っぱくなるほど述べていたのであります。
が、亡父は、呑気な男で、
「趣味だから仕方ない」
と放置しており、ばかりか、フラッパーの祖母の、仏壇前での勤行を黙認していたのでありました。
意見を言いますと、亡父は、
「お前が、オレの立場だったらどうする」
逆に説教されましたです。
こいつは駄目だ…亡父を見捨てたのは何歳の時だったか。

妹が参りまして、他宗教の経典などを足蹴にしている私メに、
「バチ当たらねえんか」
弱腰になりますので、
「当たるはずがない。かえって先祖に褒められる」
新興占いの気学にも等しい、新興宗教の、どこにバチを当てるような真理があるというのか。
むしろこちらから信者全員を呪ってやれるのでございます。
風よ逆巻け、火よ焼き尽くせ、大地よ割れよ、水よ、濁流となって、奴らを飲み込んでしまえ。

久ぶりに腹の底から怒りましたです。
現在、入院している老母に、この屋敷に戻る日は、永遠にこないのであります。
「法難だ、喜ぶであろー」

いつもは怒ったとしてもどこか演技があり、クールダウンも早いのですが、久しぶりに目玉の奥がグラグラするほど怒り狂い、冷静を取り戻せないのでありました。

「さあ」
妹にも踏み絵をさせるのでありました。

いまは清々しい気持ちであります。
積年の膿を絞り出したよーな。

が、戦いは続きます。

獄神得奇の副作用を頭の片隅に置きつつ、明日はさらに鬼にでもサタンにでもなることでありましょー。