2016
04.06

滅びおくれた桜が咲いておりました。
日当たりの加減なのでしょうか。すでに葉桜もいくつかあり次の季節を待っているというのに、人生に遅れた人のようにやっと開花しておるのでありました。

こういう現象をつぶさに観察することは四柱推命の調候用神を究明するためには大切な要件であります。

桜の季節が終えると、発狂する人たちが増えるのは例年の風物詩でございます。

お金が無くなると肌荒れという現象になって出る人もいれば、失恋の前兆として鼻の周辺にぷつぷつが現れるお女性もおりますです。死にたくなれば抜け毛が激しくなり、わけもなくわめき散らすことになるのであります。

これは、先日まで古本屋だった建物の廃墟です。このように心ががらんどー、財布の中が空っぽになると、そのまま人相に現れるのも趣ある現象でございます。

愛、愛、愛と歌の世界と、お金、お金、お金と叫ぶ現実の世界とのギャップをどのようにして埋めるのか。

愛していないのに愛しているふりをしても分かるんだから。とお女性のメールにありました。玩具のように潮を吹くわたしを軽蔑していることぐらい、と。
心も体も財布もがらんどー。

桜だけでなく、比べ病にかかっているのかもしれませんです。
他人と比較しなくては、しやわせも不幸も、愛しているのかどうかも、お金持ちなのかすら分からない比べ病であります。

温かいのか寒いのか判断できない春霞のなかを散歩していたのでございました。