2012
10.05

最近、中国や朝鮮を毛嫌いしているお方が増えているせいか、和食屋が大賑わいなのであります。

それはそれとして、隣のオヤジの食い方の粗雑なこと。
画像は、オヤジの食い散らかした残骸であります。
これではいけません。
こんな汚く食い残しては、いつまでたっても貧乏生活から逃れるすべはありませんでしょう。

江戸時代の観相家、水野南北は、食と運を、口が酸っぱくなるほど語っていたようであります。
南北が書きのこしたものはありませんが、弟子たちが口述筆記して、それが後世に語り継がれておるのでありますです。

私メは過去に、マイファーレディをしたことがございますです。

狼少女のようなお女性がおりました。
「彼女と食事をしたら、百年の恋も冷めるからね」
と前置きされて紹介されたのでしたか、事実、彼女の食い方は聞きしに勝るともおとらない、凄まじいモノでございました。
寄せ箸、摘み箸、くし箸などはイイもので、グーで箸を握るのであります。
で、ありますから、茶碗にはご飯粒が百粒以上も残されて「ご馳走さま」なのでありました。

注意いたしましたら、
「お百姓さんが、一生懸命育てたお米を残したらバチが当たるなんて、言わないでよ」
と食ってかかる始末。「百姓だってカネのために米つくってるんだからさ」

おやおや、と思いましたが、ラーメンを食うときなど、麺のすべてを箸に絡ませて口に入れるモノでありますから、つまりヒトタマ丸ごと口に入るために、ほっぺたをふくらまして苦しむ始末。
最後には、グエッとばかりに、丼に戻すのでありました。

また、自宅で食事をするときは、山ほども積まれた洗っていない食器類の流しで、立ったまま貪るのでありました。

百年の恋どころか、一万年恋もたちどころに消滅してしまうでありましょう。

が、なかなかの美人でありました。
目や鼻や口びるや耳は、芸術品。
それぞれの配置が崩れているのが、いささか残念なのでありましたが、そこが魅力といえば魅力。

二年かけて食事のマナーを徹底させたのでございます。

すると、運が向いてきたのであります。
「オノさん、これ!」
と開いて見せた銀行の通帳にはゼロが七つも…。

それまでは二千円あるかどうかだったのであります。
マナーを徹底したあたりから、仕事が順調に回ってきたから不思議であります。

「やったじゃないか」
「オノさんのオカゲ」
なんて言われると、悪い気はいたしません。

彼女はやがて結婚し、いまでは、オホホのセレブな奥さまであります。

食事のマナー。
恋愛から、仕事まで、開運は、この一点にかかっているのかもしれませんです…と感慨に浸るのでありました。

10 comments

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  1. 十傳先生、お久しぶりです。
    福本銭の効果報告、それから質問があります。

    福本銭、ギリギリ8月中に購入しました。
    9月末におもいがけず7万ほどもらえました。
    今年前半はお金が出ていく一方で、どーしよう!と思っていましたが、助かりました♪

    質問は、医者の娘さん二人について。
    A医師の娘さんは、中肉中背でなかなかの美人です。
    B医師の娘さんは、デブス。

    前者は、くちゃ食いや、つばめが餌を飲み込むような妙な食べ方をします。
    後者は、むさぼり食いです。

    私は商売人の娘ですが、食べ方についてはうるさく躾られたので
    変な食べ方のひとを見ると軽蔑してしまいます。

    だけど彼女たちは運が悪いとは思えません(少なくとも金運に関しては)
    食事のマナーを見る際、食べ残した様で判断するのですか?

    ●十傳より→いやぁ、何か月ぶりでしょうか。お懐かしいでありますです。セレブ奥さんになったお女性は、天涯孤独の身のうえで、自力で有名大学の夜学を出たスゴイお人なのであります。が、医者の娘さんは、まだ自分の人生を歩いていないようでありますですね。親の庇護のもとでは、食事のマナーが出来ていなくても何とか幸せそうにやっていけるのであります。が、親が亡くなると、あとは凋落の運命を免れることはできますまい。不幸になるということは、やはり本人に何らかの原因があるものでありますです。そこを自分で認められるかどーか。指摘しても、それを認めたくなくて「暴言を吐かれた!」と相手を恨むのが常でありますですね。

  2. …すごい人がいらっしゃったのですね。
    洗い物がたまったキッチンで立ち食いとは…。(汗)
    歯並びといい、食事の仕方といい、口というパーツに
    かかわるところは運気に密接しているんだなと思いました。
    …自分ももっと意識しよう。うん。(汗)

    ●十傳より→そうでした、このお女性は歯並びが悪くて、それを指摘したら、矯正したのでした。その資金は…。非合法の方法であります。アレですよ、アレ。手っ取り早くお金を得る、アレ。私メは、その貪欲なまでの開運姿勢に、異を唱えることはできませんでした。彼女の生きざまが頭にありますから、「不幸だ!」と嘆くお人に対し、甘さを感じてしまうわけでありますです。

  3. 日常の所作ですが、恥ずかしながら親として完璧とは言えませんし、子供達のしつけも基本くらいで行き届いてないかも。ましてや他人にまではなかなか・・・。見てみないふりをしてしまいます。

    基本ができている人には、さほどの運気は見られず、この様に全くなってなかった人が改めたら、たちまちのうちに、人並み外れた運気が到来するという現象が良くわかりません。
    あらかじめ揃っている人は努力をしないからと、ありきたりな解釈もありますが。

    ●十傳より→私メにも分かりませんですが、原始人に風邪薬がバカに効くようなものかもです。

  4. この写真の食べ方ですが、オヤジですよね。残さず、私は許せます。
    舐めたようにピカピカにお行儀よくされた方が気持ち悪いかもです(笑)
    これは言い過ぎですが、画像に関しては個人的にマルです。
    マヨネーズもそんなつけてない、刺身のつまは不衛生、ガラはとりあえず脇に寄せてある・・・(笑)
    よーくチェックしてみました。

      ●十傳より→いや、ピカピカでなければなりませぬ。衛生上とかの問題ではないらしいのでありますです。このオヤジはどんなに頑張ってもヒラで終わりますです。ヒラでも幸せかも、とかいう精神論でなく、ヒラは不幸だという運命学からの見地でありますけれど。

  5. マナーはよくわかりませんが
    お盆にのって運ばれてきたXX定食。
    その配置が我慢ならず、
    左にご飯、右にメインディッチュ(お刺身なら間にお醤油のお皿)、
    向こう側左から小鉢、お新香、汁もの
    とならび変えてしまいます。
    お盆とお皿の大きさの都合でうまく配置できないとイラッとします。
    並び変えに成功すると、気分がすっきりして気持ちよくいただけます。
    逆に言えば、
    その作業なしには気分よくいただけないという面倒臭い性質。
    こんなあたしに誰がした? おや?
    自分を不憫にに思います。

    中国ではひと口分残すのがマナーらしいのですが、もったいない話です。
    そんなマナーのある中国は運命学の見地からどうでしょう?

    ●十傳より→お代りするときに、茶碗に一口残すのではないでしょうか? 亡父もやっていて、九州の旅館でも、それをやったら仲居さんに「あわてなさんな、ご飯はたくさんあるから」と言われて、私メは吹き出してしまいました。運命学的には分かりませんです。

    • 訊いた話ですが
      お呼ばれしてだされたお料理を日本流のマナーで平らげた日本人。
      中国の常識では、空のお皿はお料理の量の不足の証しだとかで、
      (失礼してしまった、ぎょっ!) とあわてて料理をつくって供する中国人。
      (またまたでてきた!もう おなか一杯・・・)
      根性!で食べきろうとする日本人・・・地獄の連鎖・・・
      あとで両国のマナーの違いを知って、両家族で笑いあったそうな。

      ●十傳より→そのようなのどかな食事は、もはや日中の間ではありませんでしょうね。鼻汁も出尽くしているでしょうし。

  6. 娘は、食べることが大好きで、幼少の頃からお箸がとても上手です。
    しかも、食べ終えた食器がいつもピッカピカで、親ながら感心してしまいます。
    カレーライスでさえピカピカ。
    カレーを持ってくるのではなく、ご飯を持ってくるように食べるんだと、私にも厳しく言います。
    ドレッシングなども、野菜につけてお皿につけないを徹底し、舐めたようにキレイです。
    本人いわく、汚い食べ終わりが許せないそうで。
    私も、汚い食べ終わりの食器がすごーくイヤで、だから、味は好きでもTKGとかは食べないわけなのですが、娘のは意地汚さすら感じます。
    ほんとに舐めたんじゃない?って。

    めっさ頑固でイヤなヤツですが、
    幸運に恵まれますかね…。だといいけど。

      ●十傳より→舐めてしまえば、それはイヌでありますですからね。

  7. 「舐めたらイヌ」
    地球環境を考えてと節水の為とアレの練習で
    家ではフツ~に舐めていますけど。エヘンッ!

      ●十傳より→地球環境のせいにするなんて…ワンワン。

  8. 私、思わず鼻息荒くなりました!なんとびっくり、先生聞いて下さい。
    この話題の矢先、本日休憩所で近くに座ったオヤジがお弁当を広げたのです。
    食べ方が、カチカチ、カツカツと箸とお弁当箱の協奏曲。そんなに音を立てなくたって、グはちゃんと入ってるでしょうに・・・カンカンコツコツとつついてるその音を聞いていて、いったいどんな食べ方で、どんなおかずで、どんな人間か?しかりとウオッチングしてしまいました。人は見かけによらないと言いますが、どうオマケしてみても良い運勢を持ってるとは言い難いオヤジでありました。なんと最後にこれも持参のマイ水筒からチョロっとお茶?を移し、カツカツコツコツ箸でお弁当箱を洗い始めそれを飲み干したのでありました。

      ●十傳より→弁当にお茶を流し込む。感動的な戦前の風景でありますです。が、やってみると、これが美味いのでありますですよ。そしてやるたびに「堕落した、オレは堕落し尽くした」と首をくくろうかと思うのでありますです。

  9. なめるのは嫌いじゃありません(*^^*)

    ●十傳より→練習にもなりますしね。