03.09
いぜん、どなたからだったかの贈り物の、ショットグラスが戸棚の奥で光っておりました。
「おやおや」
大好物でございます。
ヒステリーが過熱している昨今、このよーなモノを手にするだけで心が和むのでございます。
薄いガラスでできたグラスは、わずかな圧が加わるだけで微塵に砕けてしまうでしょう。
微笑ましい笑いを誘う男女一対のグラスを、作者が果たして、壊れやすい男とお女性の関係を意図したかどーかはともかくとして、眺めていますと、和んだ心の後で、なぜだかシンミリしてしまうのでございます。
「わたしは、じゅうしち、あなたは、じゅうはち」
春の雪の降る日に、地下にある喫茶店で、私メに卒業のお祝いとして、機関車を模した灰皿を送ってくれた少女が、ノートに書き込んでいました。細く白い指でペンを握っているのでありました。
春は悲壮感があふれ出す季節なのでありました。
駅のホームで下級生の応援団に、応援歌で見送られながら、卒業生は進学のために列車に乗り込んでいくのでございます。
「あやつも行ってしまったか…」
あたかも特攻隊員の思いなのでありました。
街を歩いても、知り合いに会うこともなく、街自体が自分を追い出したいと冷たくあしらわれているよーでありました。
「いついくの?」
「まだ」
卒業間近に芽生えた恋でありました。一つ年下の女子でございます。
「四月に修学旅行に行ったときに会えるかな?」
「さー、どーかな」
夏に再会しましたが、そこにいるのは見知らぬお女性なのでありました。
告げましたら、
「オノさんこそ変わった」
とっくのむかしにグラスは砕けていたのでありました。
あれから時が過ぎ、生きていれば、彼女も60才をゆうに超えております。
「わたしは、じゅうしち…」の喫茶店のノートは、ひそかに盗みまして、書庫のどこかに古びて変色し眠っているはずであります。
お女性のグラスは子宮と卵巣があるように見えますが、凝ったつくりですね~。
修学旅行で会えるとは京都大原三千院とか三十三間堂とか?
あの頃の自分に約束なんて嘘だよ!って、信じなさんな!と言いたくもあり・・・。
しかし、最初から約束なんてしていなかったのかもでしたw
●十傳より→ホテルでございます。御池にあった。満面笑みでのこのこ赴いた記憶がございますです。
76歳の妻が、ノコギリで83歳の夫を
2時間かけて殺したとか
この夫婦にもかつて美しい
ときめきがあったのだろうか?
ちなみに事件現場は、茅ヶ崎だそうです。
家相的に良くないお家だったのでしょうかね?
写真が出てましたが…
●十傳より→初耳でありますよ。近親憎悪でしょーか、年寄りに用はございませんから。
先生もおちんちん切られないように、24時間注意が必要ですよね
●十傳より→この齢になって、しやわせなことであります。
懐かしのノートの片隅…美しいですね。一対のグラスは、芸術品ではなく人の手にあるからこそ。どこぞの猥褻芸術家の女人が、自分の陰部を象って「コレは芸術品!」と言い切っておりましたが、どうせなら「使用前(幼女) 使用中(発情期の女) 使用後(老女)」ぐらい並べればよかったのに。いっそ、牡蠣の剥き身や鮑を置いて、想像力で補わせればよかったのに……いや、春の気狂いにやや傾きかけております。
●十傳より→日本にアーティストなし! ただ猿真似師のみ。
このグラスは、見る人をいろいろと試していますね。
芸術的と見るか卑猥と見るか、はたまた、実用的と見るか日実用的と見るか、マジマジと見るか目を背けながら見るかなどなど。
いろいろな見方が考えられますね。
色恋や人生の機微、占いなどにも通じるところが有りそうな気がします。
●十傳より→自分でも作りたくなりますですよね。
春は駆け足の季節ですね。
桜の花の如くに一瞬に咲き乱れ一瞬に散っていく
人の人生でも同じこと
振り返って取り戻そうとしても散る花びらのように手元からすり抜けていく
季節の春はまた巡ってきますが人生の春は一度きり
遠く通り過ぎてからやっとそのことに気がつくものです。
●十傳より→冬の歓びも大切にせねば…ですね。
壊れてしまうもの
ではなく、壊れてしまった話なのですが
飼い猫の中で タレント猫フテニャン とよく似たタマという雄ネコがいるのですが
このニャンは同居するナナという雄ネコにボロクソに虐められるので
家にはほとんど居ることはなく
私が毎夜捜し、無理やり連れて帰りゴハンを食べさせている状態でした
ところが一週間以上、いくら捜してもタマを見つけることが出来なかったのです
5日の金曜の夜、驚いたことに帰宅するとタマがベッドの上に
そのタマを目にした時、あまりの変わり果てた姿にショックを受けました
開いたままの口からヨダレを垂らし、痩せて汚れた体からは酷い悪臭がし
その上、何か棒のような物で殴られたのか、左目が潰れかかっていたのです
どうやら開いたままの口は、顎の骨が折れているためのようです
お腹が空いているようなのですが物を食べることが出来ません
取りあえず猫用のミルクを与えると少しだけ飲んでくれました
どんな思いで帰ってきたのでしょう
「おかあちゃん 助けて」 そんな思いで必死に帰ってきたのかもしれません
その夜はベッドの上に寝かせ、うつらうつらしながら一晩中体を撫でてあげました
次の朝、いの一番に動物病院へと連れて行きレントゲンを撮ってもらうと
やはり顎の骨がパツクリと折れていたのです
その日の内に手術をしてもらい月曜の夜に迎えに行くと、さすが獣医さん
壊れた顎をピッタリとくっ付けてくれたのです
お陰でキャットフ-ドをタラフク食べることが出来ました
昨日は外に出たがるタマを出さないためサッシや玄関の鍵をしっかりと閉め
猫ドモを全員家の中に閉じ込めたのですが、それではタマ以外のネコが可哀そう
そこで畳半畳分くらいのゲージを買い、今朝はその中にタマを閉じ込めてきました
ただ、あのタマのこと …. ゲージを破壊しているかもしれません
●十傳より→物語のよーでありますね。
あや~しか。
●十傳より→よかと~。
所用で凶方位に行ったら、翌日に職場で具合悪くなりました。不思議ですね。
●十傳より→不思議ですか…。応期ということもございますですよ。
恐ろしいものですね。1時間くらい休んだあとはケロッとして仕事してました。
●十傳より→「気」が漏れているのかもです。