2011
11.19

いつかみた料理番組で「食べればコロッケ」というメニューを記憶していたようであります。

どーしてもコロッケを食いたくなり、しかし、その正統な手順をふむのが億劫でありましたから、このさい試しにと、私メも「食べればコロッケ」をこしらえたのであります。

皿の右側のソースをぶっかけたのが、ソレであります。

①ジャガイモをレンジでチン。
②ひき肉と玉ねぎをべつに炒める。
③パン粉もべつに炒める。
これを盛りつけて終了であります。

目をつぶって口に入れますと、ふーむ、たしかにコロッケなのであります。

「女なんて、穴さえあれば一緒だよ」
と卑猥な男たちの囁きが耳に蘇るのでありました。
「男なんてどいつもこいつも同じよね」
ファミレスで盛り上がっているお女性のお声も記憶から聞こえてくるのであります。

また反対に、
「あなたが悦んでくれるから、わたしはHな女になりきってたのよ。だけど言わせて。ほんとうは、少しでいいから、心から愛して欲しかったの。でも、もうダメ。きっとセックスしてもイケないと思うの」
この言葉も響いてくるのでありました。

正統な手順でこしらえたコロッケ。
今回の手抜きコロッケ。

どちらも口の中では同じ味なのであります。

愛されていないからイケないと言いながら、声を枯らして吠えるように絶頂するのもまた現実であります。

パン粉をナイフとフォークでかき集め、それを口に運びつつ、なにか思い出すことがあったはずたと思いましたが、なにも思い出せないのでありました。

2011
11.17

海から引きあげてきた『霊石』とは、これであります。

ガレージでしずかに乾燥しているのでありました。
手のひらをあてると、あたたかくも冷たくもなく、代わりに、ジーンと弱い静電気のような何かを感じるのでありました。

石というものは、これでけっこう凄いものがございます。

むかし、鎌倉の長谷寺の洞窟内から拳大の石を持ち帰ったところ、悪いことが連続し頭痛や吐き気までしたことがございます。
慌てて返しましたが、返したとたんに肩が軽くなったことを記憶しておりますです。

が、この霊石は心にやわらかさを与えてくれるようであります。

「まあま、ガレージなんかにおいて、恐ろしいこと…!」
と霊能者は眉をひそめるかも知れませんですね。

しかし、霊石とはいっても、石は石。
甘えさせてはいけません。
海から引きあげてやったのは私メであります。
すこしは恩を感じてもらいたいものなのでございます。

でも祟られてもつまりませんです。
今晩はボンジョレヌーボの解禁日。
羊の肉とワインとで、霊石を祭るのでありました。

これで、私メの不道徳もすこしはおさまるのか、それともさらに刺激的な悦びをプレゼントしてくれるのか。
いまからワクワクしているのでありました。

獅子座流星群が夜空に展開しているらしいのでありますが、そういう時は岩や石などにその「気」が降臨するという説もございます。
無軌道の流星群の影響には注意が必要。
石をガレージに置いているのも、その理由かもしれませんです。

何をもって『霊石』とするかを知りたいところでありましょう。
これはいろいろと難しいのでありますが、簡単に判断するのは、眺めていると、つい、うとうとと眠気を誘うような石。これを霊石と見て間違いはありませんです。

霊石のなかでも「貴石」と申します。

見ていて「やる気」を呼び覚ます石は「活石」でありますが、これは注意が必要。一時的に金運などが上昇いたしますが、体力をいたずらに浪費し、やがては病に至るからであります。態度も傲慢になったり粗野になるものであります。

難しいようでありますが、一週間も、石を見て歩けば、なんとなくカラダで分かるものであります。

お女性も同じかも知れません。
いや男もですけど。

心が安らぐ相手をもって「貴人」とするわけであります。

おやおや、もう霊石の効果が出たのでありましょうか。

2011
11.16

このようなメールが十傳クラブの会員の方からいただきました。
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小野先生 こんばんは。
いつも興味深いブログを拝読させて頂きありがとうございます。
美貌を工夫すれば、運命は変わる。
だとすると、美容外科で、整形手術を受ければ、より良い運になりますか?
しわ、たるみ、しみを。
ご教示お待ち申し上げます。
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いつだったか、電車での会話を思い出しますです。
息子の嫁がプスらしく、60歳くらいの姑と、その知り合いのオバさんの会話でございす。
ひとしきり嫁の美貌のなさをこぼしていましたら、オバさんは、
「顔でねよ、心だ、心。歳とれば美しさは消えるおの。んでも心の美しさは、そでねおん。表面上の美しさなんてむなしもんだすて」

オバさんの話に姑さんは押し黙ってしまいました。
きっと「あんや、私は可愛いと思うよ、あんたとこのお嫁さんを」とフォローしてくれると、少しは期待していたのでしょう。ところが「顔でねよ」と、まるで「はい、まさしくプスですね」と答えたのとひとしい対応をされ、いささか感情を害したようでありました。

さて、画像の娘が、整形によって運勢が激変したのであります。

シワやたるみを取るというよりも、美容整形はもっと積極的な効果があるのだと思いますです。

もっとも整形をしたために、運を落としたというケースもないこいもありません。
整形に失敗するというリスクも考慮しなければなりません。

けれど、自分から解放されるという点で、美容整形は運勢を好転させる方法の一つなのでございます。

心、心、と、心の美しさを第一にするのは分からなくもありません。
いや、心が美しいのは、幸運を迎える条件でありましょう。

しかし、心の美しさ、性格の良さだけではダメというか、どういうのが美しい心なのか、性格の良さとはどういうものかは、基準がございませんです。

画像の娘は、やがて、このように脱皮したということでございます。

美容整形と徹底した筋トレによって、新しい自分をつくりだしたのでございます。

が、新しい自分とは過去との決別であります。
現在の恋愛がダメになる覚悟が必要かと思うのであります。

美しくなることは、相手にとっても喜ばしいことかといえばイエスではごさいません。
いま現在の状態に相手が恋しているからであります。
プスだと思う自分に相手は恋しているのでありますから、美容整形によって変わってしまうと、相手にとっては恋する主体を失うことと同じなのであります。
よって、恋が崩壊いたしますです。

恋だけでなく、仕事も友人も失うこともございます。
趣味も趣向も変わる場合もあるのであります。

その覚悟と、どこまでも積極的に自分動かしていく意志力が、美容整形後に求められるのであります。

整形した自分は、自分であって自分ではないのであります。
羞恥心が希薄になって、どこでもおヌードになれる自分に驚くかもしれませんですね。
いいかえれば自分に自信がつくとでもいうのでしょうか。

私メの主観では、整形美人は好みでございますです。