2019
11.23
11.23
昭和14年に、この家を建てから、このよーにガラーンと家財がなくなったのは初めてなのであります。
チェックすると襖と柱の間には隙間が生じ、土壁が歪んで崩れており、
「これは限界に近い…」
とため息をついてしまったことでありました。
可憐だった少女が皺くちゃな歯っ欠けババアになり果てたようなもの。
美少年が異臭をはなつ糞ジジイになったに等しい惨状なのでありました。
価値のあるものなし。
どこにも隠し財産もなし。
老人ホームの無用な生きるシカバネ状態でございました。
日航機墜落の記事の新聞紙が割合新しいもので、それはガラクタの箪笥の底に敷いておりましたです。
来年の1月から解体が始まり、それまでに、この家で育った3人の叔母を招いてお別れ会をしなければなりませぬ。
そして完成は7月の五輪直前の予定。
家相だけに頭を使いましたが、じっさいは、このような事前の煩わしい事柄に振り回されるのであります。
私の実家もリノベですか、を繰り返し、祖先の作ったとこは柱と梁と梲と破風と囲炉裏のみで土壁は木板にかわり、茅葺き屋根はトタンにかわり…日本家屋の空調はどこへやら、夏は酷暑、冬は極寒。一応屋根裏の木札みると、築308年らしいが、ドデカイ青大将が家付さまでいらっしゃる。
デカイ地震が来るたびに障子が開きづらくなります。おかげで猛吹雪の日は隙間雪が頭に積もり、寝坊などは絶対しない、ご近所まで雪掘りをしてから学び舎に行き、帰ってきたらまたご近所と我が家の雪かきをする、礼儀正しい粗暴な好性年に育ちました。
夏は野山と川で遊び友と夜な夜なマージャンや盗んだ車に改造加えてナンパして走った夜風が気持ち良かったなぁ。
親と仲良くなった彼女は冬だけはお泊りしませんでした…寒すぎるからって。夏はクーラーないけど熱帯夜ではないので、虫対策で蚊帳と蚊取り線香で汗だくで愛を語りあったものでした。
私にもそんな時代があったのでごさいます。
関東に汚されだおかげで、今更年間5人は雪で死ぬ、そんなとこになど帰りたくない。帰っても仕事も人も少ない
クーラーはもう必需品、外来種の虫で生態系変わりつつある戻らない自然、幼い頃の空気はもうなく、、、母屋は西かけ北かけ南東玄関、東トイレ。納屋は西に魔除けの松は倒壊。アドバイスしても直そうともしたい。
頑固なタンコブいると困ったもんです。私の運勢に関わることなのでウンザリしてます。
●十傳より→吉イクゾーも、そんな歌を歌ってヒットさせましたですね。
立派なお家ですね。加賀野にある、うちの父の実家は歩くと床が抜ける危険物件で、農地があるため80歳の父が意地でも手放さないので頭がいたいです。土台はなくて、石の上に立てただけ。先生のお家は、立て直しでさらに素敵なお家になりますように!
●十傳より→私メも意地と見栄だけでありますです。
80年も持ったんですね。すごい。
●十傳より→戦争にも耐えましたです。
久石譲のGENE聴いてるのを人に知られたので、男はみんな去りました。一人で競輪見てます。会社首になったら後がない。
●十傳より→男に去られた原因は、ソレじゃありませんな。
湿気対策はどうされてましたか?
築年数が経ってるあるのに、湿気によるいたみが見受けられません
是非、教えてくださいませ。
●十傳より→スカスカな家なので湿気の心配はまったくございませんでしたです。
先生は真に人の心が分る方なのですね
住み暮らしていく上で何かと支障がある古い家
でも叔母様達にとっては、何十年となく眠りの中で度々現れる生まれ育った家
その叔母様達に お別れの席を設けてあげるのですから
そこまで気が付く方、出来る方はそういないでしょう
占い師として専門的な知識は何よりも重要ですが
「 人の気持ちを察してあげる 」
これが出来る先生は、誰よりも優れた占い師です
そうそう
お別れの会には幽霊達にもご馳走を振る舞うのですか ?
●十傳より→亡霊どもも来てくださると確信しております。