2018
03.16
ウニは嫌い、というお方がおりますが、おそらく回転寿司のウニをウニだと信じているからでありましょう。
画像の北海道産のウニこそ、ホントのウニなのであります。
もはや痛風など怖くはないのであります。
どーなってもいは、もは。
という気分。
いや、じつは私メも20年ほどウニが苦手な時期がございました。
中学生のときに、岩手県の漁村に宿泊する行事がございました。
さきの東日本大震災で滅んだのですが、その漁村のおうちに、班ごとに分散して泊ったのであります。
そこで大量のウニが振る舞われましたです。
カレー用のスプーンでウニをすくっているうちに、急に、むむむっとなったのであります。
もう、ウニをみるのも気持ち悪くなってしまったのでありました。
ふたたびウニを食えるようになったのは30歳も中ごろ。食えるようになっても、今度はお金がなくて食えないのでありましたが。
こうやって、だんだんと春の食い物が増えてきて、季節が改まっていくのでありましょう。
幸運のウニなのてありました。
やがて、十傳スクールの新しい受講生とお会いできるのも楽しみであります。
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開運料理 /
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2018
03.15
数日もすれば、ここ、皇居の桜が満開となり、人々で、朝から夜まで、道という道は埋め尽くされるのでありましょう。
が、いまは開花を前にして静かなのであります。
再会したことがございました。
「あら」
「おやおや」
てな感じでしたか。
燃えかすのふたりでありました。
カフェで、すこしお話を。
彼女の首には、当然でありますが、むかしにかけてあげたネックレスはなく、私メももらったキーホルダーを持ち歩いてはおりませぬ。
遠回しの会話。
「すぐ分かったわ、目立つから」
「いやいや」
「何年たつ?」
「…オリンピックくらい」
やがて、デンジャラスな会話へ踏み込み、
「よかった、夕食の支度をしてきて」
「今日はこっちも時間はたっぷり」
と答えつつも、回線が通じるおののきに
「娘がいたよね」
「大学、今年から」
ここまで、ここまで。
ここから先は立ち入り禁止。
沈黙。
氷をかき混ぜるストローの音。
「花見したよな、いつだったか」
「おぼえてる。激しいことの後だったもん、グッタリだった」
息詰まる視線がスパークしましたが、聞こえなかったかのよーに、ポケットをまさぐるのであります。
満開の桜の夜に、皇居裏の土手をのぼるハイヒールからのふくらはぎの白さが、夜店のぼんぼりのよーになつかしく想いだされるのでありました。
手を伸ばせば、戻れる距離でした。
けれども、
お互いの健康を社交辞令でたたえつつ、それぞれの電車に乗るのでありました。
風が出て来たのか、車窓で、裸木が根元から揺さぶれておりました。
飲み干したペットボトルが足元に転がっているのでありました。
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独断的恋愛論 /
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2018
03.13
おお!
いかなごの釘煮を頂いたのであります。
先日、神戸の街を歩いていましたら、いたるところで「いかなごの釘煮入荷」とのぼり旗が立てかけられておりました。
三月なのであります。
この一年間、毎月、神戸スクールの合間を見ては、いろいろな店で買い求めましたが、
「いまひとつ…」
なのであります。
お送りいただいた、釘煮は、お手製なのでございます。
口に放り込むと、ややあってから、山椒のぴりり感と甘辛煮が溶けあって味覚が舌のへこんだところに広がってくるのであります。
ヤバいのであります。
まずはご飯を三杯。
そして、忍耐できずにお酒を…。
「これだけ、これだけ」
と自制しつつも、旨さは糸をひくように、私メを誘惑するのでございます。
「まだ、いいじゃありませんか」と。「我慢することなんてないじゃありませんか」と。「誰も見ていないんだし」と。「こんなになって…」と。
立ち上がると、足元がふらついているのであります。
自室のドアを開いたら、もしかしたら百年も経っていたりして…。
春を諦めると、春もまたよし、かもしれませぬ。
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開運料理 /
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