2019
01.08

むかしむかし、人々は同じ言語を使っていたそーであります。
そして、
「我々の街と塔を作ろう。天に届くほどの街と塔を作ろう。名をあげようではないか」と。
神様はそれを見下ろし、
「彼らは一つの民族で、同じ言葉を話している。おそらく、やり遂げるであろう」
と仰り、
「彼らの言葉を乱してやろう。互いに相手の言葉を理解できなくなるように」
神様は、人々を、バラバラの地に散らし、互いの言葉が通じなくさせたのでした。

神田の街を眺めていると、旧約聖書の創世記の一節が浮かぶのであります。
いつの間にか巨大なビルが立ち並び、かつての文化住宅は風前の灯火。

イタリアの街のように、あるいは神楽坂の一画のように、古い家を再利用する考えはないのでありましょーか。

建物だけでなく、セクハラとかパワハラ、差別という言葉の鎖によって、人々の行動を規制しようとする企みが浸透しておりますです。

精神医学がいかほどのものかは分かりませぬが、かつて平安時代の陰陽寮のよーに、学問の深さよりも、社会的地位を作り上げようとしているのも気になるのであります。
すべての人々を、ひとつの価値観の輪に納めようというたくらみ。

その点、四柱推命は不思議な魅力がございます。
人格が劣って、欲望のためには人を踏みつけても構わないというような人間だと推命的な判断が下されたとすると、

「もっとさ、人のために尽くさないとダメだよ」
なんてことは言いませぬ。
無駄だからであります。
では、どうアドバイスするかというと、
「もっと儲けなさい。儲けて儲けて儲けまくることです」
コレなのであります。

どんなに心根が悪いお方でも、儲けているうちは善人になれるという運命学的な見地からのアドバイスなのであります。

キチガイとは、人々とは気が違う人。同気出来ない個性的な人だとの解釈であります。
だれしも、それぞれ多少は、同気出来ない部分を持っております。

駅伝でタスキをつなぐ気持ち悪さは、バベルの塔の伝説と同じかもです。

ああ、屋上にブラが干されております。
この美しい光景も、やがては卑猥で「悪」という烙印を押されるのでありましょーか。

貿易摩擦で米中が険悪なムードは、じつは日本に有利なのだという判断も、周易を読み解くと見えてまいります。隣の喧しい住人が、別の人とケンカしていれば、隣人からの迷惑が軽減されるからであります。

その隙をついて、ロシアと北方領土をエサに接近を計画している現政権も見えてくるのであります。

火と水は相いれない反対の関係であることは、方位をみれば、北が坎の方位、南が離の方位として、対冲関係として現れております。
が、反対の関係だからこそ、じつは求め合うのであります。
男とお女性のよーに。

同じ価値観に封じようとすることは、むしろ暴発する危険を孕ませるよーなことなのかもしれませぬ。