2019
02.17

断易の易はトカゲだとか言われておりますです。

また、日と月の漢字の合体。

そーです。
月建という月の十二支と、日の十二支で運気を計り、卦によって状態を見つめていく占いが、断易なのであります。

本日は、断易高等科でした。
そこで五月からの断易NEXT科の一部を織り込んで講義してみましたです。

すると、受講生のみなさまの瞳に炎がやどりました。

初等科から高等科までは、断易の土台と骨組み作りであります。
そこに魂を吹き込んで、はじめて断易が生き生きと動き出すのでございます。

いわば、ピノキオに命が備わって、人間になるように。
妖怪ベムが「はやく人間になりたーい」
と叫んだように、断易NEXT科において、断易に魂がともるのでございます。

恋愛において、優秀なお女性が、博打好きのバカ男と恋愛して、とても気が合ったとしても、やがては、そのお女性は、バカ男に尽くすことの虚しさを知り、離れてしまうというようなこと。
そーいうよーなことが、いままでの基礎の上に、魂を吹きこむことで見えてくるのであります。

もしかすると「秘伝」の誕生かもしれないのであります。

これは楽しみになってまいりました。

2019
02.15

今年もたくさんのチョコをありがとーございますです。

まだオスだと認めていただいたと感謝であります。
いっきに食べると臀部に出来物が発生しそうでありますから、ちょぴちょびと大切に嘗め回すことにいたします。

バレンタインなどどーでも良いとは思いつつも、男どもにとっては、ひとつの成績表でありまして、それは学校のお勉強や、仕事での出世より大切な意味があるのであります。

どんなに出世して偉い男だとしても、
「奥さん、どーだいオレの味はよぉ」
と、長距離のトラックの運転手の、脈打つ野太さで愛されることには太刀打ちできないのであります。
内臓ごと引きづりだされる快楽に、全身を粒立て、おもわず自分からも律動に協力してくれるお女性の動物を知らぬ男の、どんなに多い事か。
もっとも染み入る深みにまで迎え入れ、その場所に留められているうちに涙ともしれない慟哭の染み入る震えを、教えられてしまっては、もはや、「そのままで」と哀願しつつも、みずからはさらに襞が反応する部分に腰をあてがわずにはいられなくなり、
「スゴイ」
の単語を連発する「よくできました」の

2019
02.13

飛行機でも新幹線でも行けない場所があるものであります。

茅ヶ崎に越して何年になるのか。
この居酒屋は、その頃から閉まっていたのでございます。
「いつか来るぞ」
と思っていたのですが、店仕舞いしていてはどーすることもできませぬ。
タバコの煙が立ちこもる店内で、安い日本酒を呷る自分を空想するばかりであります。テーブルはパイプ製、カウンターは傾いでパチンコの玉がころがるほど。古い三角形のペナント、北海道旅行の記念が貼られており、店主の若い頃の写真が小さな額のなかで古ぼけておりますです。ホンダのナナハンの前でVサインをしておるのであります。そのうしろには湖。誰が撮ったのかは秘密で、それが客の話題になることもありますです。
「おとーちゃん、もう帰ってきてだって」
呼びに来た小学生の女の子が、私メの隣で泥酔しているオヤジの手を引いているさまが見えるのであります。
その隣は、濡れた眼をした60歳近い老嬢が、ゲタゲタと笑っております。笑うと歯のブリッジが光るのであります。
メシもつまみもすべて不味く、しかし安いので文句は言えず、塩辛すぎるイカの足を炙ったものをシガムのでありました。
客の誰かが郷里の土産だと持参した、わさび漬けが小鉢に分けて振る舞われ、老嬢がシミの腕を伸ばして私メに配るのであります。資生堂の香水。ポーラかな。眼のふちに誘いの気配がございますです。

すべては妄想の中での出来事。
きっと私メは帰り道に酔っぱらって転ぶのかもしれませぬ。

けれど、本当に妄想だったのか。
もしかすると、すっかり記憶を失くしているだけのことで、
戸を押し引くと、
「なんだなんだ、珍しいじゃないか、こんなに早い時間に」
と迎えてくれるのでは。

忘れたなんてあるのか。
いや、あるさ。
断易の勉強をしていた頃、前回の講義をごっそりと忘れたことがありました。断易はそういうところがあるのでございます。
「オノさーん」
と鷲尾先生の声。
「来年ももういちど初等科だね~」

三回も初等科などを繰り返し、やっとどーにか頭に定着させたものでありました。

忘れたことを、なかったこととして記憶していることは案外、多いのかもです。

十傳スクール、四柱推命初等科、四柱推命接続科、それぞれあと2名で締め切りますです。

私メが亡きあと、どーなるのかなぁ、と、この店のたたずまいを、記憶をまさぐりながらカメラに収めたのでありました。