08.29
三十代の中頃まで、夏になると山の中の沼でキャンプをしたものであります。
クルマを停めたふもとから、これという登山道はなく、沢伝いに登り、それからは大木などを目印に藪をごぐのでございます。
二時間ほども上り詰めると、不意に視界がひらけ、緑色の草原を見下ろせます。
そこは草原ではなく、周囲の緑色を映した沼面なのでございます。
だから秋は鈍色の空色。しかし、冬はなぜか黒色。
つまり夏だけでなく春夏秋冬、人々に腹が立つと沼にキャンプするのでございました。
沼に注ぎ込むちいさな沢に石でいけすのよーなものを作り、食料を保管いたします。冷水の冷蔵庫であります。あとは国有林の樹木を根元から切り倒し、火をつけますです。樹木一本で三日はもつのであります。
そーして釣り糸を垂れるのでありますです。
そのむかし、一人の男が、桶に鯉を担いで放流してから、野鯉が繁殖したとか。しかし釣れることはほとんどございません。
ただ水面の波紋や映し出された雲や、風が渡ってくると立つ、さざ波を眺めるのみ。
そして夜。
沼エビどもが岸辺に寄ってくるのであります。
懐中電灯で照らしますと、透明なエビが眼球だけ銀色に光るのであります。
そこを手網ですくいあげるのであります。
二三十回も繰り返すと飯盒に一杯になるのであります。
エビたちにも個性がございまして、懐中電灯の光に好奇心を示す数匹のエビがまず、岸の間際まで寄ってきて、そのおくにはエビの大群が控えておるのであります。慎重なエビの数匹はひややかに大群からはなれた深みで目を光らせております。
犠牲となるのが、好奇心に満ちたエビども。
「人間と同じだな」
捕らえられた好奇心のエビはキイキイとなくのでありますが、やがては塩をまぶされ火あぶりの刑に処せられるのであります。
これが貴重なタンパク源。
雨降りなどは、テントの中で、ただエビを食って過ごすしかなくなることもございますです。
ある年の初冬でしたか。
ふもとでは積雪はゼロ。でも登るにつれて雪が深くなりました。膝までの雪をごきながら30キロほどのリュックを担いで登っておりました。
へんな殺気を感じたのであります。
振り向いてもなにもございません。
しかし、木の皮が剥ぎとられている痕跡を、ここかしこに発見いたしました。
「熊だ!」
直感し、引き返しましたです。
熊は縄張りを示すために、可能な限りの高さに爪痕を樹々に残すと聞いたことを思い出したのであります。
それから、翌年も、さらにその翌年も、翌々年も、多忙になり、沼に足を踏み入れておりません。
私は犠牲になるエビタイプかも
●十傳より→あれれれれ。
好奇心旺盛な犠牲になるエビタイプの命式的特徴はありますかw?
●十傳より→財星のない身弱漏気大過あたりかと。
先生、質問があります。
家族が今月、西方位に引越しします。
先生の御本では×となっておりましたが
やはり引越しはダメでしょうか?
先生、宜しくお願い致します。
●十傳より→ダラしなくなる方位でありますよ。
熊に出会ってて欲しかったです。
そのあと、死闘が繰り広げられ
先生の勝利のポーズが見たかったです。
●十傳より→他人事だと思いやがって…。
小野十傳先生・海老は古来より長寿の象徴なので、かなりの長寿ですね、間違いなく。
しかも、腐りかけ?の食材のオカゲサマ!でコロナ渦などどこ吹く風な超健康体ですね。
●十傳より→運がイかっただけかもです。
キャンプ、とても憧れます
大好きな人と焚火の前で一夜を過ごしたら最高でしょうね
「熊!!」 怖いですね
でも、相手の熊も怖い思いをするから攻撃的になるのでしょう
動物でも人間でも距離感は大切だとつくづく想います
最近、困ったことに、毎晩タマちゃんの恋人(半野良)のメス猫が
「お宅の息子さんの子供です〆 食べさせて貰える権利があります」と
2匹の子猫を連れて御飯を食べに来るのです
タマちゃんにそっくりなフテニャン似の雄猫と三毛の雌
毎晩、御飯を食べるだけ食べ、少し遊んで満足し親子で巣穴に戻って行きます
そして昨晩、いつものように親子で押しかけ
レトルトの柔らかい御飯を堪能していた親子なのですが
「ニャ________ フゴ_______ ニャ_______ フゴ_______ 」と威嚇の声
見ると子猫たちが背中を逆なでて何かを威嚇しているのです
何処かの雄猫でもきたのかな ? と隣の部屋を見てみると
ビックリイ!!!!!!
両手で器用にキャットフ-ドを掴んで食べているアライグマの姿
なんでアライグ ….. ハクビシンでも狸でもなく アラングマ … なんで?
多分、ペットとして飼われていたのに捨てられたのでしょう
哀れに思った私はアライグマを見て見ぬふりをし
買ってあった マーガリン入りバタ-ロ-ルパンを そっと転がしてあげました
「食べてくれたかな…… 」覗くと
タマニャンの息子と娘が ニャンニャンと声をあげながら綺麗に平らげていました
あ~あ、まっいいか
●十傳より→まっかです。
ワイルドぉ~。
●十傳より→ケダモノぉ~
ふもとから道もなく2時間も歩く、、、
たぶんおひとりですよね、何かあったら見つからないのでは?
こわくないのですか?特に夜。まだ携帯電話もない時代に。
そういうことをなさる先生は 熊よりヤバいです。
●十傳より→誰かいたなら追いかけるためにナタをベルトにはさんでおりましたです。
先生の彼女さまは 心配で大変でしたでしょーね(>_<)
●十傳より→さー、どーでしょーか。言えば心配するかもしれませんけれど。
個人的にキャンプするのも色々と区や市の許可を取らなくてはいけないと
聞いた事があるのですが、本当なんでしょうか
サバイバルの訓練にはいい訓練になりますね
●十傳より→基本的に許可云々は無視しますです。