2015
01.13

私メは売り込むことが、ひどく苦手なタチでして、何ごとも受け身を定法としております。

今日も…。
12月にそれとなく提案したことが相手に「これはオノさん独特の売込みなのだな」と気づいてもらい、先方から「では打ち合わせはいつがよろしいのでしょうか?」ともちかけてくれて、「しからば…」とあいなったワケでございますです。

断易本の打ち合わせなのであります。
断易は、まだ世間の認知度が低いうえ、星座占いのような固定化したタイプ別に展開することが困難な占いであります。

それはタロットも同じでありますが、タロットならば絵柄で誤魔化せるわけで、また認知度も高く、お女性に人気がございます。

このハードルをどーやって超えたらいいのか。

まずは、十傳スクールの断易教室の皆様にお配りした、一枚の用紙で64卦の変爻も含めて一発で出すことの出来る早見表からアプローチしたのであります。

「これはスゴイ!」
と褒められ、すこし調子に乗ったかもしれませぬ。
ダメでも最初から「ダメだ」とは編集のお方が言うはずがありません。ダメだと感じたら最後に「上の許可が降りなくて」という結末を迎えるのが普通であります。

が、今日は10年ぶりに、その上のお方もいらして、私メの説明に耳を貸してくださったわけでございます。

さー、どーなるか。
もしも断易本が出たならば、衝撃的な一冊となるでありましょう。
断易家と名乗る、どんな名人も考えが及ばない一冊になる…なんて出来上がる前からいうものではありませんが、確実なことは、この一冊を書き上げたなら、私メはいっきに十歳は老け込むことになるということなのでございます。

2015
01.12

成人の日。
茅ヶ崎はお嬢様方が二十歳の式典のために和服に着飾り、まるで宝石をちりばめたように街は輝いておりました。

私メは、なぜか成人式の招待状が届きませんでした。もう40年前のお話になりますけど。

招待状が届いても、おそらく破り捨てていたことでありましょう。

しかし、何となく落ち着かぬまま賑やかさを求め平安神宮に赴いたのでございます。そこで20代の運勢を占おうとおみくじを引きました。
出たのは「凶」。縁起でもないと再度、引きました。「大凶」でございました。
立ちくらみのようなものを覚えつつ、三度目の正直にとみたび引いたのでございました。またしても「凶」だったのであります。

まだ占いをしようとも思っていない頃でして、そのショックは後に残りました。絶望の20代でして、失敗するたびに「凶」のおみくじが蘇ったものでございました。

後年、四柱推命でみたら開運するのは40歳からということ。じじつ、占いでメシを食えるようになったのは42歳頃からではなかったかと思いますです。
39歳の頃でしたか、調布から辻堂に奇門遁甲の丙奇の吉方位で引っ越してきました。
が、その二か月後に所属していた銀座ジプシーから放り出され、路頭に迷うことになったのでございます。奇門遁甲は当たらないと思ったものであります。
が、応期は八か月後。
果たして、吉方位の効果が出始めたのであります。
もしも銀座ジプシーに所属していれば、どーなっていたか分かりませぬ。フリーになれたからこその幸運でございました。

奇門遁甲の吉方位は、そういう荒療治も伴いますです。ちちょっと使って、効果云々を決めると失敗いたしますです。根性も要しますです。どこまでも原則に従い使い切ることが大事であることを、身をもって体験したのでございます。

凶のおみくじを引いてから40年。
若さは羨ましいけれど、20歳の戻してやると言われても、お断りいたします。

占いは魔法ではなく、ある方向性を示唆してくれるものであり、そのなかには「まさか」という方向性もございますが、「もうどーなってもいいじゃ」と投げやりに従ってみることも大切かも知れませぬ。

2015
01.11

十傳スクールでは、本日から「四柱推命 滴天髄科」をスタートいたしましたです。

四柱推命はかつては大阪がメッカでありまして、関東の人間もわざわざ大阪に足を運ばしたと聞いておりますけれど、近頃では名人もいなくなってしまったということでありました。

滴天髄は四柱推命のバイブルともいえる極秘伝でして、女房を師匠に差し出してまで教えを乞うという伝説があるくらい価値のあるものと言われておりますです。

たしかに講義していますと、あらためて「なーるほど」とおもえるところが随所にあり、受講されている方々を置きざりにして、感心してしまったものでございます。

画像のゆで卵は、十傳スクールの新しい講義のスタート時に、いつもお贈りする似顔絵卵であります。
似顔絵は似ていなくても、それが慣習となってしまったので仕方ありませぬ。

ほとんど六時間ぶっとおしで立っていたために、本日はいささか疲れ申した。

四柱推命、奇門遁甲、断易は根っこのところで一本につながっているわけでして、この三つの占術は、どーやら、私メの講義の主軸となりそうであるなぁという予感をたしかなものにいたしましたです。

四柱推命で調べた自分の足りない部分を、奇門遁甲でどのように補うか。これは四月開校の予定の「奇門遁甲実践科」で公開することになるのでございます。
もったいない、やめろやめろと、もう一人の自分が囁いております。
教えてへらへらしネットなどに公開されたらどーする。
知識をシェアすることが善だという間違った考え方の人間がいないとも限らないのだぞ。
ふーむ。
ふーむ。
ふーむ。