2018
06.20
06.20
鱗を落とし、さーて解剖しなければなりませぬ。
包丁を研ぎまして、出るのはヨダレであります。魚の解剖はちょっと得意でありますから、まったく苦には感じませぬ。
ヒレを落とし、喉元に包丁の先を入れ、肛門までゾリッと裂いていくいくことの快感。
お女性のワンピの背中のファスナーを前歯で噛んだまま引き下ろすのに等しい快感なのであります。
裂け目に指をしのばすとハラワタの充実が伝わってくるのであります。
手早く、三枚におろし、パーツごとに分類するのでありました。捨てる部位はひとつとしてございませぬ。
金持ち前夜祭の申し込みの管理は、私メが責任をもって行っており、個人情報を外部に漏れることを防いでおりますが、この登録作業が意外に手間がかかるのであります。
そーいうときの、サケの解剖は神経を紛らす効果的な作業なのでありますです。
まな板を水で清め、おろした身を等分に切り分けて終了。
かるく炙ってお味見。
「おおっー」
生醤油の香ばしさが鮭の身にしみまして、なんと柔らかいことか。
はじめてお女性の首を絞めた戯れを思い出します。
「こんなにも柔いのか……」と。
金持ち前夜祭の、お席はあと若干残っております。
お申し込みは早めにお願いしますです。