2022
07.22

事務所に着いて、2時間。
やっと室温が31度に下がりましたです。

到着した時は、もう表示が「H」でして、それは40度越えを意味しているのでございます。
私メの適温は18度。限界が24度。

鑑定のある日は、しかし、31度まで下がっただけでも、「良し」としなければならないのであります。
鑑定が終了して、はじめて背中の汗に気づくほど鑑定に集中しているので、
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
では決してありませんけれど、鑑定を終えた時は、
「み、水~!」
の状態なのでございます。

とにかく暑さが苦手でして、温泉でも5分と我慢できませぬ。
サウナなどは、とんでもない非常識。
以前、真夏にトムヤンクンラーメンを食ったときなど、パンツを通り越し、椅子までずぶ濡れになり、ハンカチを敷いて誤魔化したほどでございます。
が、これは私メに限らず、オノ家全員の夏の症状。
真夏の法事では、他家の方々は涼やかな表情なのに、オノ家一同は、鼻のアタマにタマの汗でございます。

鑑定と鑑定の間は、照明も落とし、じっとしてクーラーからの冷風に神経を集めるのでございます。
すると髪の毛と髪の毛の間に風を感じ、頭皮がすこしだけ涼しくなるのであります。

極端に言っているのではございません。
とにかく苦しいのであります。
マスクをするのは、とてもではございませんが、拷問でございます。

「ボディークーラー」
という選択も頭にひらめくのですが、作業員のコスチュームで鑑定するのもどーかと、ためらわれるのでございます。
でも、その選択を全否定できません。
脇腹の回転扇がチラつくのでございます。
が、しかし、饅頭を満腹に食ったように膨らんだ体で、
「志望校に合格するには…」
の断を下すには似合いませんです。

まだまだ暑さは続き、さらに気温は上昇する8月、9月を迎えますです。
困ったものであります。

2022
07.21

栄養をつけて夏を乗り切りましょう。

茅ヶ崎の自宅から自転車で30分もしたところに、安いスーパーがあるのであります。
とくに肉が安い。

とうぜんに粗雑な肉でありますが、その粗雑さが時には微笑ましいのであります。
500円も買えば、
「食っても食ってもなくならないぞ」
という、しやわせに満たされるのであります。

ジャガイモも安いのであります。

店名を「アベ」と呼んでしましたが、どーやら「エイビー」と発音することに、ずいぶん経ってから、余計な事を教えられましたです。
なにしろ「ave」と表記されておりますから、やはり心の中では「アベ」と呼んでおります。

ロシアの戦争のためか、値段がこころもち高くなっておりました。

それでも、美味しく焼きまして、ロシア民謡を流しつつ、パクパクと喰ったのであります。

私メの体質は、肉を食いすぎると、たまに眩暈に襲われますです。
野菜とか魚が合っているのでありましょーか。
しかし、たまにはステーキとやらは、やっばり、
「美味い!」
のであります。

歌にも国境があることを痛感することは悪くありませぬ。
とくに、いまは、ロシア民謡を聴くことは、禁断の愛欲に溺れているよーな、密事を楽しんでいる喜びを感じますです。
社内恋愛をしていて、その相手のお女性が会社の嫌われ者で、男たちが飲み会の二次会で、「嫌な女だよなぁ、身体はイイのだが」という会話になんとなく相槌を打つような気分であります。

この夏は肉は欠かせません。
ウィルスに平気な体力をつけるとともに、夏バテにも耐えるためには、たまには肉にかぶりつくことが大事かと。

2022
07.20

アゲハのサナギが鳥に食われそーになっておりましたので、柚子の枝から取り外し、画像のように割りばしに移しましたです。

直後、
「ああ、お節介を焼いた…」
軽い自己嫌悪に陥りましたです。

同時に脈絡なく、『青龍逃走』という奇門遁甲の凶格が浮かんだのであります。

天盤乙奇、地盤辛儀が、「青龍逃走格」であります。
乙奇が青龍、辛儀は白虎というワケであります。
青龍は木行、白虎は金行。
そして、これに金龍という土行がございまして、その三角構成で、
「だから世の中は良くならないのさ」
と言われているのは、あまり知られてはおりませんですね。

解説しますと、金龍が油断を見せますと、青龍は、木剋土と金龍を襲いますです。
そのとき、金龍は、土生金と白虎を使うのであります。白虎は、金剋木と青龍に攻撃を仕掛けますです。
断易では、この関係を、「接続の相剋」と申しまして、青龍のダメージは倍加すると断ずるのでございます。

「青龍逃走」とは、「安定が続かない」意味であります。

おそらく、このアゲハのサナギは蝶にならず死に絶えるでありましょー。
鳥の餌にすれば、サナギも役に立つ死に方をしたでありましょー。
「間違ったことをしたのかもしれない…」
下手な事をしたばかりに、私メの心の安定は、何時間たっても微妙に揺れて揺れて、揺れが止まらないのであります。

「青龍逃走」の、安定が崩れる意味の底に、
「国は困難なほど能く生き延び、安楽なほど能く滅ぶ」
がございますです。

とすれば、現在の、ややナイーブかがった自分は、
「ヤバイ」
と察するのでございます。

いや、私メだけのことを申しているのではございません。
欧米の国と比して、ひどく未熟なサル国の未来も含んでいるのでありますです。