2011
03.14

P1010103何万人の命と引き換えに、自然は美を作っていたのであります。

美しいと思う心の鬼が見る地獄変なのでありますが、百年後に語るならば許されるのでありましょうか。

しだいにTVのキャスターが調子づいている様子に、ふたたびストレスがたまりはじめているのではないでしょうか。
「被災地の皆様になったつもりならばどんなことでも我慢しなければいけませんね」

などと語るキャスターに、

「何様になったつもりだ!」

と叫び、あぶなく新品のブルーレイ付き高級TVを壊すところでありまし
た。

政治家はいつの世も、国民に嘘をつき、犠牲にし、踏み台にしてふところを温めていたという歴史を忘れてはなりませんです。

良識だのモラルだのを持ち出す、その裏側には政治家の意志が潜んでいると見て良いでありましょう。

「電車も止まっているから、今夜は蝋燭の光のなかでドンチャン騒ぎだ」
という話題が不謹慎だと言われますが、では誰が言っているのか。
政治家どもが、自分たちの私腹にマイナスな意見であるために、不謹慎だと言っている架空の人物を作り上げていると決めつけて間違いはありますまい。

P1010110腹が立ってきましたのでロメオと自室に閉じこもるのでございました。

キャスターが「岩手県」と呼び捨てにするのも腹が立つのであります。
「岩手様県と呼べ!」と怒鳴りたい気分であります。

そして女キャスターに、
「大変でしたねぇ、いま何が必要ですか?」
と偽りの同情をされマイクを向けられたら、有無もいわずにオッパイをわしづかみにして
「これだでゃ!」
とゲラゲラと笑いたいのであります。いや、衣服をむいて挿入までこころみて、その笑いがたんなるジョークではない鬼の笑いであることを示すつもりであります。

が、もしも男キャスターならば、みぞおちを手首までのめり込むほどぶちのめしたいのであります。そしてグダッと倒れたきゃつの両足首を掴んで、ぶんぶんと回転させてから避難場所の屋上から、泥の中にふっ飛ばすつもりであります。

こう書いているだけでも腹立たしさがつのるのでございます。

高校時代の遊び友達が四人ほど死んだようだという報せに少なからずショックをうけているのでありましょうか。
なにしろ出来の悪い男たちでしたから釜石市に左遷させられていたのであります。仲間を出し抜いて受験戦争に勝ちぬき、TV局につとめるようなエリートとは雲泥の差のあるバカ男たちでありました。
が、万引きをさせれば、クソキャスターなど足元にも及ばぬテクと度胸の持ち主でありました。

「分かったように涙など流さないでくれ」
と、テメェ達が編集したVTRをみて泣く東京のスタジオのイイ年をしながら幼稚な精神性しかもてぬキャスターどもにも殺気をおぼえるのでございます。

私は悲しみを怒りとしてしかはっすることのできない特徴をもつ男だとあらためて自覚した次第であります。

イヌが死んだ時は素直に悲しめるのに…であります。

12 comments

▼コメントする
  1. 私のいるところは仙台の、被災地から少し離れた避難所です。昨夜から携帯が使えるので、先生のブログで楽しんでいます。周りに仲間がいて、元気になるブロクだと人気です。下手な同情がないので嬉しいです。またよろしくお願いします。
     ●十傳より→私なりに深く同情しておりますんです。あまり情報を過信せず自己責任で切り抜いてくだされ。「欲しいモノは酒だ!」と私の代わりに要求してみてくだされ。

  2. ほんと、キャスターもレポーターもイラつく。
    あの茶番。
    そうよ。人を出し抜いてエリート面してカッコつけてる男より、
    万引きのテクと度胸がピカイチの男の方が、セックスも上手いのよ。絶対に。
    ビクビクしながら当たり障りない言葉を選んで、自分の言葉で話せないなんて、
    なんて小っさ。アソコも絶対小さいと思うわ。
    こんなときだから、本音を叫びました。
    いつも、本当のことしか言わない先生を見習って。
    ●十傳より→エヘン、性能は私の方が上という噂であります。

  3. 先生、大丈夫ですか~?禁煙禁酒のせいですか?
    りりは チリの方々はきっと千羽鶴の使い道が
    解らなかったんだと思い 救われた気持ちになりました
    夕方から銀座~日本橋に来てます…
    節電の為 暗闇ですがお店はやってます
    ショーケースの中の商品もLightが無いほうが
    色味などわかりやすいデスね…
    街はなんとも不気味な 光景です。。
    今夜も無事帰れますかしらね…
     ●十傳より→そういう夜もまた思い出に残るのでありましょう。私は岩手県のことになると理性が吹っ飛びます。岩手県人にも岩手山を見て欲しくないのであります。明治橋も開運橋も渡らせたくないのであります。みんな岩手県から出ていってほしくなるのであります。

  4. 阪神淡路の震災で実家に一人暮らしていた老母を助けに来てくれたのは友達でした。迂回しては行き止まり、そしてまた迂回しては行き止まりという状況のなか車で二時間かけて来てくれたのは高校時代の友達でした。
    国道も主な幹線道路も寸断されて頻繁に続く余震と瓦礫のなか、まだ救援などだれも来るはずもない状況だったろう街の裏道や路地を通って最初の地震から僅か二時間後には来てくれました。私は海外赴任中でした。
    十傳先生のお友達のお話しをブログで拝見し、そして今先生からメールをいただいて、私も昔高校のとき試合の帰り道、駅のホームで、たまたま同じ地元の他校のOBと階段からホームにかけて乱闘になってしばらくして警官が15人ほど来たときのことがふと思い出されました。みんな面白い奴らでした。私も親戚の子供らやたくさんの友人知人が阪神淡路のときに亡くなりました。
    ‥、言葉がありませんです。コメントすることも躊躇いましたが、ほんの少しかもしれませんですが、先生のお気持ちを感じたとお伝え申し上げます。うまく書けませんでした。
      ●十傳より→あなたのコメントにたいして不覚にも目頭が熱くなりました。彼らの笑顔しか浮かんでは来ないのであります。

  5. このブログを読み終えてふと昔のことを思い出し苦笑してました。
    高3夏の事です、部活で世話になった一つ上の先輩が事故で亡くなり、そのお通夜に参列してたのですが、坊主のお経が心地よく居眠りをしたことを思い出したのでした。
     ●十傳より→高3ですか。祖父の一周忌に私は、坊主が両手を打って、例の「さあどっちがなったかいってみろ」と、よくある質問をされて、あまりの平凡さにムカッ腹が立ち、その場で坊主の頭をピシャリと叩いて「さあ、どっちが鳴った?」と怒鳴って、亡父に叱られたことを思い出しました。

  6. こんな時に何を言ったらいいのかなんて分からないけど、
    わたしにも、先生の悲しみは伝わっています。
    みんなにも、伝わっていると思います。
    容易に、「分かるわ。」なんて言えないくらいに。
    先生が大変な思いのなか更新し続けているこのブログが、後に記録になったり、誰かの励ましになったりすればいいと思い、コメントしています。
    わたしも、上手い言葉も浮かばず、ごめんなさい。
    わたしの大切な高校の同級生も、福島にいるのですが連絡が取れません。
    彼女の夢を見て胸騒ぎがしています。
    お願い。生きていて…。
      ●十傳より→諦めましょう、なにもかも。諦めるのがイチバンかもしれませんです。

  7. 彼女には、気に入っているDVDを何枚か貸してるんですよ。
    返してもらえない…って思う時点で、諦めてるのかも。
    空襲後のような惨状…。
    復興するにはどれくらいかかるんだろう。
    その前に、放射能と餓死と衰弱死が、もうそこまで追いかけてきてますね。
     ●十傳より→津波孤児をまとめて引き受け、頭のイイ奴は弁護士に、リーダー的存在は政治家に、体力だけのヤツはボディーガードに育て、一大勢力となる「組」を組織するチャンスでもあります。

  8. 初めてコメントします。
    いつも先生の携帯占いサイトで楽しませていただいてます。
    今回は、正直に言って私は怖くてずっと不安です。
    地震発生と同時の停電と揺れを経験しただけですが、
    毎日余震、地震警報で飛び上がり、いつこちらにも大きな地震がきてもおかしくないと思いすごく不安です。
    被災された方々にくらべたらこれくらい・・・とか言われてもどうしても怖くて不安なんです。
    自分のことしか考えてないのかもしれませんが・・・
    (><)
      ●十傳より→自分のことだけを考えましょう。不安なのは正気だという証拠です。発狂しないではいられない状況なのですから。だから自分のことだけを考え、自分だけはまともでいてくださいませです。

  9. 『悲しみを怒りとしてしかはっすることのできない特徴をもつ男?』
    先生は素直に悲しめる人だと思いますですよ。
    品のない糞カスターらから一方的に浴びせられた情報により湧き起こった怒りの感情と
    喪失の悲しみの感情が混線しただけですよ。
    悲しみたかったところを邪魔されちゃったんです。
    音を消して、愛犬の温もりを感じながら…浸ってくださいませ。
     ●十傳より→あえて混線させる心の働きもあるかと存じますです。「好き」と言われても「オレもだ」とはぜったいに言えないように、心は感情の源泉と一定距離を保とうとしているようなのであります。

  10. 確かにそういう心の働きもありますね
    心と感情のみならず、
    他者とも一定の距離を保とうとしているようなのであります
    ははぁ  でございます
      ●十傳より→一定の距離感を保てない避難所の方々は大変だと思うのであります。

  11. 十傳先生、今日はもう寝ますです。
    いつもありがとうございます。
    おやすみなさいませ。
      ●十傳より→ひとあしはやく寝てました。

  12. キョロ、キョロ?
    先生、迷いに迷って
    42.195kmを疾走中?
    ●十傳より→すみませぬ。停電になる前に原稿を仕上げねばならぬのであります。