2015
06.22

ついに、やっとダイヤが届きました。
「避凶ペンダント」のチップの作成に入れるのでございます。

ご予約の方々、お手に届くのは、あとは時間の問題でございます。

取扱い説明書にも記載しますが、この「避凶ペンダント」は凶方位除けではありますけれど、100%悪さが消去されるわけではありません。
悪い方位に出向いた場合は、それなりの注意は必要だということを念頭においていただかないと困るのであります。

ほれほれ、眠れる森の美女にもありますでしょう。
悪魔がきて「この姫の命は17歳までだ!」と呪いをかけるのに対して、三人の妖精たちは「呪いを解ことはできませんが、姫は眠るだけです」と呪詛を軽減してみせる話を思い出してくださいませ。

まぁ、これから作成にかかるわけでして、あとはすべて私メの奮闘努力にかかっているのでございますです。

急に、面倒くさくなったのは、どういう心の回路の作動でございましょうか。
夜遊びした娘をハラハラして待ちながら、いざ無事に帰宅した姿を見たら、突如として烈火のごとく怒りまくる親父の心理と、どことなく似通っているよーな感じであります。

「避凶ペンダント」はショップサイトのNONNAにて扱いますので、ご注文はそちらのほうにお願いいたしますです。

このダイヤ、数に制限があることを、最後に申し述べることにいたします。

2015
06.20

赤い、この花が咲いてしまっては、もう夏です。
陽光があせる秋までつぎつぎと咲だす花なのであります。

歩道は漂白されたように熱暑に揺らぎ、男も女も時を忘れて海辺に集うのであります。

本日もーー。
60年安保の闘士たちがしなびた老体に派手なランニングウェアをまとって浜の道を走っているのでありました。

悪い時代にした張本人どもと若者にののしられつつも、奴らはフリーセックス時代の寵児でございました。
ロカビリーから歌声喫茶、そして学生運動の怒涛の中で、角材にヘルメットと手ぬぐいという出で立ちでわめいていたものでありました。

私メもてっきり、その仲間として戦うはずでありましたのに、学生運動という流行は過ぎさり、三無主義へと時は流れたのでございます。

が、60年安保の奴らはまだ諦めていないよーなのであります。
こっちは反戦歌を聞いただけで腹が煮えくり返るというのに「平和」という二文字のもとに団結している感じでございます。

休日の海は、原爆投下国の文化が浸透しております。
野球も嫌い、サッカーも大キライ、テニスもなにもかも自分とは関係ないではないか! なんて思っても、植民地にされきった家畜さんには通用しますまい。

運命学に踏み込めばこむほど冷めた目で世の中を見てしまい、ついには頑迷なジジイと隔離されることになるのでありましょう。

が、テレビにも新聞にも載せないだけで、本当は、「この世がすべて滅びればイイのだ!」「もっとスゴイ天災よ、襲ってこい!」と心に叫んでいる人はかなりの数ではあるまいかと思うのであります。

少年Aの手記を出す出版社、それに反対する団体、心が傷ついたと補償金の裁判を起こす被害者の家族、そしてそれを煽り立てるマスコミども。
結局はお金目当てなのでございます。

海の家は今年も建設中。
夏休み、花火大会、祭りには大賑わいするのでございましょうか。

好きになったと錯覚しては大はしゃぎ、失恋したとかでまたも大騒ぎ。

せいぜい反省ばかりしていればいいさ、なんて捨てセリフをはいて海辺の道を引き返すことにいたしました。

それにしても団塊の世代の奴らのパワーは凄まじいモノであります。
今年も暑苦しい夏になりそうな予感。

暴風雨を願いつつ、山が火を噴くことを楽しみに、クーラーを効かせた部屋で、占いのお勉強を一人でするに限るのでありました。

人々が嘆かなくては、私メの商売は成り立ちませぬゆえ。

2015
06.18

雨脚が過ぎた葉に水滴が残り、いくぶん明るさを回復した空を映しているのでした。

街角をおれるたびにフロントグラスにワイパーの拭きのこした雨粒がいろいろな色に濡れていた夜を思い出します。

夏至間近は黄昏が暮れきれず、私メとお女性はオープン・バールでレッドアイを傾けていたのでございます。
レッドアイとはビールをトマトジュースで割った軽い飲み物であります。

店のひさしの雨だれが、風もないのに、ときおり吹き込み、
「本降りになりそうだね」
と、黙ったままの私たちに会話の糸口をさしだしてくれるのでした。
けれど話は途切れ、
「また雨粒が」
「傘はないよ」
雨によって救われた沈黙も、束の間だけで雨音に包まれるだけであります。

それからの記憶はとんでタクシーのワイパーが降りしきる雨粒を左右にふりわけ、街角をおれるたびに、夜のあかりが私メとお女性の顔に様々な色に染めるのでございました。

チターと歌で恋ははじまり、涙と雨で恋は終る、というイタリアのコトワザを思い出しました。

庭の葉の水滴を映したカメラをしまおうとしたら、玄関先に蝶のさなぎをみつけました。

蝶も、雨をよけるように、ここまで這ってきたのでございましょう。

鳥の餌食となるかどうかは分かりませぬが、ここで潰すことだけはやめようと思ったのでございます。

雨の季節ははじまったばかり。

ステキな想い出を残してくださいませ。