2022
10.25

あわただしい日々でありました。

やっと関東に帰ってきましたら、
「おっ、この冷え方は…」
モリオカよりも冷気が肌に沁みるのでございました。

一年間、待ったというものであります。
仕事の合間に、外に出ました。
風にさらわれた木の葉が乾いた音を立てて地面をころげていきました。

そーです。
帰宅早々に、仕事なのであります。

蘭丸さまのことを忘れていたな。
いや忘れてはおりませんでした。
モリオカにいるときには、常に意識にはためいているのでございます。

瞬間的にではございますが、胸のふくらみは忘れるものではございません。
「もういちど確かめなくては」
の気持ちの奥に、好奇心と同程度の怒りが込められているのでございます。

まさかペニスはあるのだろうな。
すると、手術によって大きくなった張り詰めた乳房の下に、勃起してツクシのよーな細いペニスが備わっていると思うと、たまらなくなるのでございます。

が、想像してもせんなきこと。

しかも、数日のモリオカ滞在で、私メはすっかりショボクレてしまったのであります。
「これがオレか…!」
鏡に、疲れ果てて老いた姿が映っているのでございました。
落ちくぼんだ目、そしてシミ。髪の毛も艶を失っております。

これでよかったのだ。
蘭丸さまと会わなくて良かったのだ。

窓の外で風が重たく鳴っております。
アホーッ、アホーッと泣いておりますです。

2022
10.24

東洋占術の多くは干支という虚星を用いますです。
わざわざ実星の動きを調べなくても、机上で運勢を見ることが可能でございます。
もっとも、西洋占星術を専門とする占い師も、天文歴で鑑定をしていますから、実星観測は無用かもしれませんです。

しかし、やはり虚星にしろ実星にしろ、天体を実際に観察することは、無用であるからこそ、必要なのだと、最近になって感じるのでございます。

たとえば、オリオン座は、冬の星座として有名でございます。
が、夏だってオリオン座が見えるのでございます。

夏の夜更けに、冬の大三角が輝いているのでございます。

こういうことは、実際に体験しないと分かりません。

以前、ブログにも書きましたが、モリオカの実家のガレージに「星見台」を作ろうかの話題を上げましたが、いよいよ、その完成がまじかになったのであります。

近所では、
「こんどは、なにしてらえん?」
と囁かれていることでございましょう。
「おかしげなことをする人だおん」
とか、
「無駄なことばかりにお金使うおんな」
などと。

占いでも無用なこと。実生活でも無駄なこと。

しかし、もういちど申しますです。

無用なことだからこそ、必要なのだと。
どーせいずれは死ぬのに、日々、飯を食っているではございませんか。

2022
10.23

わんこ蕎麦120杯

もう、ぽんぽこりんになってしまい、脹れた腹をおしあげながら、帰宅いたしました。

以前は150杯だったので、
「衰えた…」
しかし、ホッともしました。
「もう頑張らなくてもいいのだ」
と。

占いには12運という、四柱推命の解釈などに用いられる考え方がございます。
いくどか当ブログでもご紹介したことがございます。

輪廻転生っぽい考え方でございます。

12運の中で、帝旺が人生の最大パワーの出る時期であります。
その次が「衰」
まだまだパワーがあると思って、たとえば水たまりをジャンプしたら、飛び越えそこなったばかりか、泥に足をすべらせて、尻もちをついて、ズボンが泥まみれになってしまった…みたいな力の衰えの時期であります。

「衰」の次は「病」。そして「死」の順場が待っているのであります。
が、12運の考え方は、そこで終わらず、「死」の次に「墓」の時期が用意され、さらには、骨さえも土に返る「絶」を迎えます。
しかし、さらに12運は「胎」の時期が到来しまして、またしても命が繰り返されるのでございます。

ああ、「衰」か。
わんこ蕎麦の証明書がそれを物語っておりますです。