10.18
今月もまたモリオカへと向かうのでした。
中国人が故意にバラまいた新型肺炎の大流行からおよそ三年。
その間は、極楽のよーに空いていた東北新幹線でしたが、旅行が解禁になって、
「いきなりか…!」
けっこうな混み具合なのでした。
もっとも私メの隣は空席のままでしたが。
こーいう人々のあまりのお目出たさに、私メは絶望をおぼえるのであります。
個性もプライドも主体性も尊厳もございません。
と、文句をしたためたとて何にもなりますまい。
あきらめて、昨日の鑑定に用いた、四柱推命「数理術」を見直すことにいたしました。
これは、四柱推命の要素を、すべて数値化して判断するものであります。
すでに、わずかですが、拙著、「財運四柱推命術」の決定版に一部を公開しておりますです。
数値化いたしますから、言葉で誤魔化しのきかない怖さを含んでおります。
その人が、自分の能力より、社会的評価が高いのか、低いのか、同等なのか。つまり、努力して認められる運命なのか否かが、一瞬にして見て取れるのでございます。
また、男女の相性でも強力な威力を発揮します。
だけでなく結婚後にどういう生活をするのかとか、姑や舅との関係まで、数値によって求められるのでございます。
東京から盛岡までの二時間ちょっとの間に、いままで、
「?」
だったところが、強い光線があてられたよーに、解明したのでございました。
「ぜったいに公開しないよーに」
と、兄弟子から手渡された、わずか20ページの秘伝書なのであります。
20ページであるからこそ、難解だったのであります。
30年前の約束を、そろそろ破ってもイイかもしれません。
数理術と、十傳スクールで扱っている四柱推命、調候用神法を合体することで、まさに神技に等しい推命が可能になるのでございます。
モリオカは秋でございました。
冷気が肺臓の奥まで染み渡る風がよそよそと吹いているのでありました。