2012
03.25

松雪靖子になんの恨みを抱くものではありませんです。
それどころか、目の前にいたならば飛び付くかもしれませぬ。

けれども、この段鼻は怖いのでありますです。

人相学には、ちと眉唾なモノもございますが、「段のある鼻を持つ者、コレすなわち我のこわい者なり」とあるのは、だいたい百パーセント、イヤ150パーセントの確率で当たっているようでございます。

つまり、「段鼻さんは意地っ張り」というわけでございますです。

段鼻というのは、鼻柱の中央の骨が出ていて、うねりのある鼻筋をいうのでありますです。

振りかえましても、いかにもと思い出されるのであります。

言うことをきかない女性…いえいえ、私メは自分の意のままにお女性を動かそうなどとは思ってもおりませぬ。
反対に、はねっかえりのあるお女性の方が楽しゅうございます。

けれどもですね、思いこみの強いお女性は困ったものでありますです。
「オノさんはそういう男よ」
「もう弁解は聞きたくもないわ」
「二年前はそうは言わなかったよね」
などなど、自分の考えの殻から一歩も出ようとしないお女性に、段鼻さんが多いのでありますです。

会話が成立しないのであります。

いちど気持ちを翻したらそれっきり。
ときには涙を流しながら反発するばかりなのでありますです。

これがメールでのケンカとなるともうお手上げであります。
こちらの矛盾を突いてきて、けっして気持ちを理解しようとはいたしませぬ。
矛盾にこそ、本当の気持ちが隠されているというのにですよ。

理解しようとしないばかりか、理論で勝とうとするわけですから、こちとらは退散するしかないのでありますです。

恋というものは、感情と感情のすり合わせという場面がかならずあるものであります。
言っていることは分かるけれど、どうしても相手に折れたくないというケースもあるでありましょう。
そこをどうにか折衝して、関係は柔らかな深みへと発展するのであります。

が、なぜか段鼻さんは、自分勝手な、自分にしか通用しない正義を振りかざして、それに異論を唱えると噛みつく傾向が強うございますです。

人相を学んで、「これは仕方のない現象だろう」と諦め、美味しいところだけをいただこうとする方向に心を改めれば良いのでありますです。
段鼻のお女性さんは、官能面ではなかなかの激しいものを持っておりますから、けっして反論せず、セックスの悦びにだけ浸ろうとする姿勢が賢明なのかもしれませぬ。
が、最後はガミガミと文句をいわれて、関係は閉じられることになるのでありますけれど。

お女性の悪口ばかり書きましたけれど、男の段鼻さんも同様でありますです。

段鼻さんに勝てる人なし、であります。