2012
07.24

郷里のモリオカにいるのでありますが、ひとり、なのでございます。
老母を手術のために病院につれましたら、家はいやに広く感じられ、夕べは飲みにいくこともいたしませんでした。

ひとり、ということは、そういうことなのでありましょう。

それで早朝の散歩。
道ばたには、花の首飾りに用いる花が咲いており、夏の鳥が朝をさえずっているばかりでございます。

いつか老母が死ねば、このような生活がまっていて、その予行訓練のような、今回の帰省であったかもしれませぬ。

家の離れにある二階建ての納屋の一階は、昼でも日がささず、天井には梁があり、丸裸のオナゴを荒縄で縛り付けるにはうってつけだと日ごろニヤリと妄想しておりましたが、ひとりだと、そういう妄想も漂白されましてございます。

いやに大きい、牡丹の花ほどもある紫陽花が、だれにも見られることなく咲いているのでありました。

さぁて、これからどーするか。
庭仕事のつづきをすることは分かっているのでありますが、ひとりごとを呟いてみたりするのでした。

モリオカ在住のお客の鑑定もあったなぁと、頭の隅でおもい出してもおります。
夢は枯野をかけめぐる、とは芭蕉の作でありましたが、なんとなくそういう気分なのでございます。
とにかく、周囲も、私メの内部も静かなのでありました。

朝がたに蚊に刺された足の甲がうずくのでございます。

釣り堀に出ました。

そうか、魚釣りもわるくないなぁ。

ありあまるひとりの時間を、いかに過ごそうか。
知り合いに会って、この時間を濁したくはない。

まだ朝であります。
夜になったら、よどみを求めるかもしれませんですけれど。

2012
07.22

酔ってそうろうであります。

トドメの数杯の前に、ブログをUPせねばならぬと、強迫観念にとりつかれ。チドリ指でPCにむかっているのでした。

画像の美酒。

ワインではありませぬぞ。

これは日本酒なのであります。

いただいたものなのであります。、
もう、これを飲むぞと、魚屋で貝類を買ってまいったのであります。

もしかすると私メは幸せ者なのかもしれませぬ。

美味い酒と美女に恵まれていることだけは、大声で自慢できるのであります。

酔えばみな美女と皮肉を言うつもりではありませぬぞ。

面倒くさい話はできませぬ。なにしろ泥酔一歩手前でありますから。

ごろうじろ。
ホレホレ、日本酒だべ。

いやぁ、日本も大したものであります。
あぶない。またしても差別用語や、憲法九条に触れてしまいますです。
もしや、酔っている時の方が理性が効いているのかもです。

とにかく、いろいろな種族の美女に恵まれ、酒もプールで何杯かは飲んだような確信があるのであります。

が、さいきん、異変があり、一定量の酒を越すと、足が絡まるのであります。
はげしい閨房は翌日丸一日起き上がれなくなるのであります。

そろそろ来るべき年齢に達したということでありましょうか。

精のつくようなものを選んで食っているのではありませぬぞ。
いただいた日本酒の味を千倍楽しめるようにと、見つくろっているのであります。

が、高級酒を飲んでいると、安酒をカッ喰らっていた頃が懐かしく思い出されるのであります。

20代から30代の当時、私メは、じつにドス黒い日々だったのでございます。
危険であります。

もうよしますです。

さて、これより、階下にもどってトドメの数杯を…。

2012
07.21

目を疑ったのでありました。
魚屋の店先に、湘南名物の太刀魚の朝捕りが、ひとざる398円。
画像の太刀魚が398円でありますですよ。

反射的に買い求めるのでありました。

が、これをいかにして食えばいいのでありましょうか…。

宇宙人が人間狩りをして、
アメリカ人100円
中国人20円
朝鮮人45円

と、捨て値で放出しているようなのでありますです。

迷っていてもしかたありませぬ。
塩をふって焼くしかありませぬ。

モリオカの日活裏は、卑猥な一体であります。
東京都の性風俗の条例にもれて、若いお女性さんたちが流れついておりますです。
そして、それは、それは格安な値段で楽しませてくれるのでございますです。

店の前で、兄さんが妙にキチンとした対応で、「手を出してください」と、客の爪のチェックをいたしますです。
「はい、いいです」と認可されると、消毒剤の霧吹きを、その手のひら一面にかけるのであります。
「指入れOKっすから。「ディープキスも、なんでもOKっす」
と急に、態度が柔らかくなり、
「ささっ、こちらえ」
と片膝を床につき、片手を大きく広げて、店内へと招き入れるのであります。

リーズナブルなお値段なのであります。

モリオカのすけべオバさんを振り切り、日活裏へと「消毒」してもらいに出かけるのでありますが、あまりに安いと「申し訳ないネェ」と、かえって腰が引けてしまうのも事実でありますです。

太刀魚は、かなりの美味であります。
が、大量すぎると、やはり「申し訳ないネェ」と思ってしまいますです。

日本人の値段はいかほどでありましょうか。
手前味噌で「申し訳ないネェ」といいつつ、ひとざる200円は付けたいところであります。
すると、中国人は20円でありますから、中国人10人分の価値があるわけで、アメリカ人二人分の価値。

人間に価値をつけてはいけません。
なんて小学校の女担任に叱られましたが、
太刀魚の隣には、一尾500円のイサキが売られていました。

魚に価値をつけて、人間に価値付けられないのはヘンなモノでありますです。

そういうば、神田にババクラがございました。
40代以上のババ嬢が出てくるのであります。
なかには「どーしてお前が…」と涙を落としたくなるほどの美女だったはずのお女性もいるのでありました。
零落という言葉はしっておりましたが…であります。
高貴な美女の零落した老い姿ほど悲しいモノはござません。
おもわず、生年月日を聞き、「なるほど桃花殺がダブルで出ているねぇ」などと職業的にもしんみりいたしました。

が、ほとんどはガサツなオバちゃんぞろいで、言葉で傷つける楽しみが、たまらない店でありました。
「いろなことしたなぁ、もう酸いも甘いもわきまえてるから」
などと、わかったような口調がイジメ心を刺激するのでございました。
ホレホレと手を広げられても「タダで手相をみろってか、このクソ婆ぁ」となかばマジギレし言葉も乱暴になるのでありました。

そのババクラはもうございません。
彼女たちも地方に流れていったのでありましょうか。

あわれ太刀魚。
しかし、ばかに美味いのであります。
まだ若い太刀魚で、小骨もバリバリと噛み砕くことができるのでありました。

ご飯にユウカリをふりかけまして、シメといたしますです。