2013
03.15

靖国の桜で東京の開花をはかるらしいのですが、神楽坂では…。
見よ! すでに満開の桜の木が桜の花を誇っているのでありました。

真黒な枝から、いろづく桜の花びら。

情報とは、こういうことなのであります。
靖国の桜の花の開花は一般の情報。

しかし、自分の目で見る桜の開花は、その情報よりも早かったり、あるいは遅かったり。
なにごとも自分の目で確かめなければ、物事の実相をしることはできないのかもしれませんです。

「桜はもう咲いているよ」
と言えば、
「えっ、まだでしょう。一分咲きですか?」
「いやいや満開」
「またまた…」
と、言うことになるのでありますです。

うわっ!

どういうことなの。
狂い咲きではありませんか。

早く咲く花、早く咲く人。それだけ散るのも早いのでありましょうか。
いいえ、それもそれぞれでありますです。

いつまでも桜の木にしがみついている花もあれば、蕾のうちに落下してしまう桜もあるのであります。

情報やデータばかりを重宝し、「だから日本は負けたのだ」とか「戦国時代は情報線だった」などの特番を頭から信用することはきわめて危険かもしれませんですよ。

陰陽五行という哲理で見る、もうひとつの世界…複合的世界論をバカにして見捨てることは、けっして好ましいことではありますまい。

花一つでガタガタ騒ぐのも、オショシイ話ではありますけけれど、こうも満開の桜花を見せつけられますと、情報で大騒ぎする人の世を、ついつい儚んでしまうのでありますです。

しかし、待てよ。
これは桜ではなく、梅なのかもしれませぬね。