2017
08.20

断易は予定より早く中等科に入りまして、中等科のテキストである「天玄賦通解」の解説へと移ったのでございます。
初等科の基礎的な知識を踏まえ、いよいよ本格的な断易の解読法を講義することになりましたです。

振り返りますれば、断易の講義は3クール目となり、講義にも慣れまして、初等科との深度の差のメリハリがくっきりと分けることか出来るようになったと、ちとイイ気分でございますです。

かつて師匠の鷲尾先生から「天玄賦を習うことで断易に開眼するでしょう」と言われ、張り切って受講したことを、なつかしく思い出すのでありました。
が、結果は惨敗。
さっぱり開眼することには至らないのでありました。
なにしろ、鷲尾先生の講義は禅問答の如くでありました。

「こうですか?」
と尋ねても、
「それは、いただけない…」
と首を振るばかりでありました。

やっと「ははーん」と開眼に近づいたのは10年後のことでございます。

そーいう時間のロスは何にもなりませぬから、私メの講義は、そのエッセンスをなるべく放出ししようとサービス精神で満ちているのであります。

漢文ばかりで驚いたかもしれませんが、これらを、ひとつひとつ占例とともに解いていくのでございます。
断易を独学でマスターするのは無理だというのは、こういうところにも理由があるのでありますです。

それにしても六時間の講義は、ちと辛くなっておりますです。
受講生の皆様も大変でございましょう。

頑張れるのは、おそらく断易を系統だてて講義しているのは、世界中で十傳スクールだけだろうという自負心があるからでありましょーか。

講義が終わりますと、背中の筋肉ががちがちに固まり、お酒すら飲もうという気持ちになれないのであります。ボードに書いては消すという動作が、これほどまでに過酷だとは思いもしませんでした。
最近は、受講生が消してくれるので大助かりであります。

亡霊のごとく、ふらふらと神田西口の商店街を駅まで歩き、途中のキャバクラの引き込みのネエちゃんをネトリと盗み見るくらいが楽しみといえば楽しみでございます。