2015
12.15

日曜日の講義が終わり、一杯ひっかけようかと。
それが二杯になり、三杯になり、椅子に根っこがついてベロベロになるまで呑んでしまったのであります。

電車で目を覚ましましたら、茅ヶ崎で停車しているではありませぬか。
わわわっとばかりに降りました。
駅便で小便をしていたとき「しまった!」と気づいたのであります。
バッグを車内に置き忘れたと。

そこで占って出たのが、この卦。
天風姤➡天山遯。
同宮卦であります。
「見つかるだろうな」と、そこで安心しまして、まずはひと寝入り。

翌朝、解読いたしました。
世爻は丑。空亡。ボンヤリしていた事が、ココからでも分かります。そして休囚。が、一方の読み方として、これは「世空者即致」の原則が当てはまりますから戻ってくる確率が高いのであります。

二爻に伏している寅の妻財を用神とすべきであります。
いま二爻は、亥の子孫。旺相しておりますから、用神は出てこれませぬ。その亥の子孫は午の官鬼に化しています。
これは、官鬼を泥棒とみます。
けれど、その午官鬼は月破。日晨から剋。青竜がついているところを見ると、さほど悪質な泥棒ではなさそうであります。盗もうと手にしたけれど、気が咎めて駅員に渡したと推理いたしました。

最大のポイントは、次の日、つまり本日は甲子日で戌亥空亡と変わります。すると二爻の亥が空亡となり、寅の用神が出てこれます。寅は旺相、日晨からも生じられます。出てきて休囚の世爻を木剋土と剋します。
「かならず戻ってくる。申刻(15時から17時)に連絡があるはずである!」
と確信して待っておりましたところ、午後六時過ぎ、それは酉の刻(17時から19時)でありましたが、JRの職員から電話がありまして、「見つかりました」とのこと。

断易をマスターすると、いらぬ心配をすることはありませぬ。
どうして的中するのかは謎でありますが、原則通りに読み解けばイイのであります。
この知識は一生の財産となるのであります。