06.05
神田西口商店街を抜けたところに、十傳スクール神田教室があるのであります。
土曜日は断易中等科。
行きはヨイヨイ、帰りはヨボヨボ。
寄る年波にとうとう疲労をおぼえるのでございます。
酒すら美味しく感じられなくて、何か甘いモノをカラダが求めているのでございます。
なにしろ、昼ご飯を食うのすら忘れてしまうこともあり、断易の翌日の、事務所での奇門遁甲初等科では、セブンで買ったおにぎりが手つかずで残っていたりいたしました。
眼を落ちくぼませ、東海道線で、そのおにぎりを貪り喰い、お酒は飲むまいと心に決めていたのに、美人のキャビンアテンダントを目にしたら、反射的に「缶チューハイを…」なんて注文していたのでありました。
片手に、長崎のカステーラを持っていたことを忘れていたのでございます。
で、帰宅してから玉手箱を開くように…。
おお、底の紙のあたりに、ジャリッとした砂糖の粒々が。
全身に力が漲るよーでございます。
口のなかがバカに甘くなりましたので、これはラーメンの塩っ気が美味しく感じるだろーと、小銭入れをひっつかんで近くの食堂へ。
甘いものを欲するということは、私メもやはりジジイの部に属してしまったのだと実感いたします。
が、それは悲しいことではございませぬ。
で、あれば、お妾の一人や二人、いやいや目かけ、手かけ、足かけ、耳かけくらい持っても恥ずかしいことではないのであります。
むかし、銀座デビューした時に、「オレもついに銀座にこれる身分になったかぁ」と感慨したものでありますが、それにも似たウフフの気分なのでありました。
と、お女性の受講生はやはり占いをお勉強しているだけあって、敏感に、
「あらあら、今日はお若い身なりで」
なんて、私メの青いストライプのマリンファッションを指さすのでありました。「若い子が出来たのでしょう?」と。
いえいえ。
でも未来の現実というモノもございます。
楽しい入梅になりそうであります。
ラーメン後のカステーラをいかがしよーかと思案中でございます。