2023
03.22

モリオカもまだ3月だというのに激しく暑くなり、車の空調も冷房に切り替わっておりました。

普通なら異常気象だと騒ぐはずなのに、人々は別のことに夢中になっておりましたです。
私メははなっから野球には無関心なので、WBCに興味もクソもございません。
昨日、盛岡駅から自宅までのタクシーでも実況中継がかかっておりまして、「喧しいから」と消してもらいました。
とたんに運ちゃんが沈黙しました。

中国人が故意にバラまいた新型肺炎では、ワクチンワクチンと騒ぎ、個人ナンバーカードでは長蛇の列とか。
サッカーのワールドカップの時も、「アホか」という気力も出ないくらいの騒ぎ方をいたしました。
「こんどはナンですか~」
桜でしたか。
桜をそれほど好まないお方もいることなど無視して、「桜、桜」と、大行列。

その次は核でしょうかねぇ。
それはない、と言ってますけど、兵器を持ったら使いたくなるでしょーが。

ロシア、ウクライナの前線では、日々、多くの死傷者がでているらしいのですが、じつに呑気なものでございます。

それとも、未来のあまりの恐怖に発狂し、「ええじゃないか、ええじゃないか」の令和版なのか。

いずれにせよ、自分に関係のないことに熱狂するのは、四柱推命的な観点からすると漏気大過現象で、運にとってはなはだ芳しくございません。運の上げ方を頼まれたわけでもございませんので、勝手にすればよろしいのです。

あまり申しますと、叱られそーですね。バカバカしいのでここらで止めます。

でもですね、春を好まないヤツもいるのであります。
白鳥さんでございます。
「ヤンタヤンタ、春は大嫌い」
とばかりに、ぬくぬくずい春を逃れて、寒いシベリヤへとほとんどの白鳥さんは飛んで行かれました。
ユーミンのよーなドラ声をはりあげ、実家の真上を去っていくのであります。昨日も、また今日も。

2023
03.21

モリオカには昼頃に到着し、実家でくつろぐこともなく、
「墓参りさ行ぐべ」
と老母をともない国道を南下し、遠方の墓地に向かったのでございました。

途中、「水を忘れた」ので、コンビニに立ち寄り二リットルの水を求め(向かう墓地には水がないのであります)、そこに古い木造建築が残されていることに驚いたのであります。

窓から内部を覗きましたが、家具などの類はなく、がらんどう。
妙に股間がムズムズと反応するのでした。

博物館などで、原始人の竪穴式とか、庄屋が使っていた古民家にはいると決まって、そこで暮らしていただろう人々の気配が生々しくよみがえるのでございます。
萩にある高杉晋作り生家を見物していた時も、
「長州め!」の怒りよりも、奥座敷とか廊下から漂う異様な空気に動けなくなりましたです。
日本髪の眉をおとした鉄漿のお女性が襖の向こうに座っているよーな。
で、低い梁に頭をしたたかに打ち付け「痛てて!」我に返るわけですが。

コンビニのパーキングのわきの古い建物からも、その気配を感じ取れました。
おそらく村役場かそういう使われ方をしていたのでしょうか。
働いていたた明治大正昭和のお女性の気配がたしかにありました。
「欲しい…」
と思ったのでございます。

車に戻り、助手席を見ると、そこには人間の残骸がおりました、母という名の。
これは要りませぬ。

いや、鏡を見ても、私メという残骸があることでありましょー。

しかし、みんなどこへ行ったのでしょーか。
行きついたであろう、墓の、墓参りを急いだのでありました。

2023
03.20

東京では桜が開花したとかですが、茅ケ崎の桜は…?
空を仰げば、「あっ桜だ」と発見するのでしょーが、桜どころではございません。

椿の赤い花を、ビニール袋を片手に採取しているのであります。
奇門遁甲の座山には欠かせないお花なのですから。

今の季節に椿の花を集め、乾燥させて、そーです、造作に用いるのであります。
とくに今年から開講する「奇門遁甲 造作」については、いくつかの実例が必要でありますから、椿はおそらく役に立つはずであります。

造作は理論ではなく、実践あるのみであります。
もっとも、使用する時と場合という匙加減はとても大切でありますが。

椿の花を採取していると、
「なにを必死で…」
怪訝な眼差しを向けられることがございます。

本日は、新しく移籍したジムに行く途中に椿の花を、ビニール袋一杯に拾い集めて、向かいました。
受付でロッカーの鍵を受け取りまして、さて階段を登ろうとしたところ、私メの前を70代のオババさまがおりまして、踊り場の前でふと振り向き、私メの握っているビニールの椿の花に目を向けました。
花の香でも嗅ぐよーに、顎をこころもち上げましたです。
するとです。
くらくらと眩暈をおこしたのか、そのまま10段ほどの階段を頭からもんどりうって転がり落ちたのでありました。
「頭、打っちゃいました…」
オババ殿は呟き、そのまま意識不明。
そして救急車。

私メは逃げることもできず、いやいや逃げる理由はないのでありますが、椿のビニールを背中に隠しつつ、オババ殿を見守るしかなかったのであります。
椿の花を被爆したところでどーというはずもございません。
が、この世には理外の理がございますです。

これは楽しい講義になりそーであります。