2013
10.17

台風一過の翌日、私メは味噌ラーメンをすすっているのでございます。

十傳スクールが終わった15日の夜、その夜は事務所に泊ったのでございます。すでに風雨は強くなっておりまして、16日の東海道線がストップすることを懸念したからであります。

16日は札幌からのお客さんを鑑定する予定になっていたからでございます。

バカげております。
伊豆大島の被害からみても、あの台風で札幌ー羽田の便が飛ぶはずはございませぬ。
しかし、それでも私メは16日の18時の鑑定予約を受けた責任がございますです。事務所に居なければなりませぬ。たとえドタキャンがあろうとも。

が、成功している事業家ほどキャンセルをしないことを私メは知っておりますです。
来れないことが分かっていても、一方の心ではキャンセルのないことを感じ取っておりました。
「必ずいらっしゃるだろう」と。

16日。案の定、東海道線だけでなくあらゆる鉄道は運休。
台風は東京をかすめ荒れ狂う強風をのこし、北上し正午には岩手県、さらには北海道に初雪を降らせながら釧路沖へと進んでおりました。
事務所に泊って正解でありました。

ニュースでは飛行機は全便欠航。当然であります。
ところがであります。
「先生…!」
と電話がございました。
「2時30分発の便だけが、時盤の南の大吉方位の、あの便だけは飛ぶそうです!」
「奇門遁甲カレンダー」をお持ちの方は、10月16日の時盤の午後1時から午後3時までの南の方位をみて、ご確認くださいまし。

鑑定の予約を受ける際に、私メはその時間帯を指定した記憶がかすかにありました。

受話器の向こうで「奇門遁甲恐るべし!」
と元気なお声が弾んでおりました。

そして4時間後の18時から、予定通りに鑑定したのございました。

お土産に頂いたのが、この味噌ラーメン。
丁寧に作りました。濃厚なお味で、胃袋がきゅっと鳴るほどであります。

信頼のラーメンでありますです。

約束通りに猛烈な嵐の中をいらしたというだけで、その女性事業家の運勢は強いとみるべきでありましょう。
そして、なによりも、約束をたがえなかった、いや、たがえるという気持ちがいっさいなく、至極当たり前のように事務所にいらしたその心は、私をつよく感動させるのでありました。

奇門遁甲を信じ、実践することで仕事が上手くいっていると語っておりましたが、奇門遁甲の吉方位を守り抜くというのは難しいことであります。凶方位なら行かなければイイのであります。その決断力を持つことが、奇門遁甲を使いこなす、すべてなのだということを再確認いたしたのでありました。