2013
10.27

ついに…!
納屋の奥の長持ちの中から出てきたのでありました。

大判小判ではありませんでしたけれど、油紙に包まれた、ふた振りの日本刀。
やや曇りが見られますですが、手入れ良く保尊されていたのか、錆はございませんです。
抜くと、重さのバランスが、鍔のあたりで取れているのでございます。

やぁ!

と、やってみました。
むむ、心の迷いが断ち切られました。ギャ!

二階の我が部屋の床の間に飾るのでありました。
なかなかイイ感じであります。

興奮しているのか、妙に勃起などいたしますから不思議であります。
刀身と鞘の関係で無意識に性行為を連想したわけでもありますまい。
刀から死を連想し、その死の連想から快楽へと、心の回線がむすばれたとでもしておきましょう。

長期間滞留しているうちにモリオカの大気から性欲だけを吸収したのか。
それとも、これも方位現象なのか。
研究の余地がありそうであります。

大判小判は諦めることにし、モリオカの紅葉を見物に出かけたのでございました。

栃の木の落ち葉が、乾いた音で風に舞っております。
もう、その落ち葉を見ても、大判小判が重なることはなく、はるか昔に置き去りにした少女も、私メと同じ年齢なのかと、いまさらのように感慨をふかめるのでありました。

2013
10.25

「監修をお願いしたくて…」
と電話があったのは、このペンを購入した直後のことでありました。

ペンを新しいものにしようと考えておりまして、大通りのナナックというデパートの四階にある店に目星をつけておったのであります。
すでに黒のボールペンはすべて処分しておりましたので、なかなか不便だったのでございます。
ペンというものは、私にとってあんがい大切なものでして、と言いますか、不運な人から貰ったペンを使用していますと、気のせいでしょうが、イイものが出来ませぬ。
そんなペンが5本もそろっていたわけで、今回のモリオカの吉方位旅行に際して、思い切ってゴミ箱にポイしたのでございます。

それはそれとして、くだんの電話は、これは気のせいではなく、「丙奇得使」の純粋な金運方位の成果であると確信いたしました。
12月にオープンするサイトらしいのであります。
つまりワンポイントではなく、しばらくの間、継続した入金につながるのであります。
金運以外のなにものでもありますまい。

これで、堂々と主張することが出来ますです。
「奇門遁甲をお使いくださいまし!」と。

講座は定員になりましたから締め切りましたが、ご要望があれば追加で講座を開設いたしますです。
受講料くらい、奇門遁甲を使って、補うことは可能でありますです。
補ってあまりある金運に満たされるでありましょう。

もっとも奇門遁甲は金運を達成するだけではございませぬが。
せめて、拙著「奇門遁甲術入門」を熟読くださいまし。

さて、追伸であります。
事務所に、このような大量のおミカンが届いたようであります。
「菊花賞」のお礼とのこと。
リアルタイム大予言で、先週の菊花賞で儲けたお方からの贈り物であります。

いや、どーも、どーもであります。

……!
こ、これは大判小判の化身ではあるまいか。

画像を見て、妙に納得してしまうのでした。

2013
10.24

敷地内を見回りしておりましたら、熟した柿がいくつもいくつも落ちてばっくりと割れているのでありました。

ああ、もったいない。
ちょうど食べごろだったのに。
渋柿ですから、焼酎につけないと渋くて食べたものではありませんが、それでも実が疼いているようでございます。

ガリッと堅い柿が好むお方もいます。
私メはドロッとした腐りかけが好物でございますです。

お女性と熟柿とを年齢を重ねてみるのは愚かでありましょう。

40代後半が、ソレだというかと思うと、30代ちょいで熟柿のようなお女性もおりますです。

若々しくみえても笑った時に、歯茎が痩せているのをみて、実年齢を知ることもありますです。
異常に年齢にこだわり、ジョークで「もう40なの?」と指摘すると、バカに噛みついてくるお方もおって、様々であります。

30代で、会話している時はまるで女学生なのに、じつは熟している人が、たまにいますです。
熟していることを隠しつつも、ある時点で我慢しきれずに悶えられると、それは男冥利に尽きるものでありましょう。

しかし、熟していようが堅い実だろうが、心の襞が吸盤のように合うことが大事でございましょう。
「なにかあった?」
「どーして」
「声がいつもと違うから」
こういう下地がなければ熟柿も不味く感じられるかもしれませぬ。

地面で割れている熟柿は、どうやらそういうお女性の化身だったかもしれませぬ。

ハートを優先しなければならないというのではなく、それは男に対する許容度の問題でありましょう。
そして、男にも同じことはいえるのでありましょうね。