2013
11.25

時の流れを感じるのであります。

茅ヶ崎にも、こういうお宝を扱う店がございまして、しかし人々は時の先端を求めたがるものでありますから、お客などほとんど見かけたことがないのであります。

あの頃キミは若かった~♬のフレーズが口からこぼれそうであります。
一世を風靡し、ついには形骸化したアイドルグループ。二度と帰らぬ麗しき日々なのでありましょう。

が、森進一のようにヨボヨボになっても歌い続けることがはたして良い事なのかどうかはわかりませぬ。先日、家電屋のTVに郷ひろみが映っていましたが、まるで晩年の加藤嘉の生き写しのようにおいておりました。GOGO! 司会者らしきモノが「若いですね」と称賛しておりましたが、恥ずかしいほど老いておりましたです。

芸能人は、運命学で判断すれば下格の身分でございます。
河原乞食と言われた歌舞伎者と同類で、顔を上げて歩けぬ百姓以下のミブンであるのであります。

易者はそれ以下でございます。

最低な身分は泥棒。人のモノを盗んで生活するからであります。
次は乞食。施しで生きるからであります。
その次が易者。適当な事を言ってお金を得るからであります。
次が役者などの芸能人。虚構の世界を演じたり、歌などを歌って金銭を得るからであります。
その上が小説家。嘘を書いて糊口をしのぐからであります。

で、商人はその次。人をだまして安物を高く売りつけるからであります。
では、どういうモノが上位とか言いますと医者や弁護士でありましょう。試験に合格する頭脳と、人を丸め込んでしまう商才を併せ持つからであります。

以上の者たちを運命学では九流術師と称しておりますです。虚構をお金に換える者たちのことであります。
思えば、ちゃんとした生活者は百姓くらいなのかもしれませぬ。
いや百姓もそうとうな嘘つきで、古来、百姓の涙を信ずるなかれと言われております。
いや、これはいま私メが思いついたことに過ぎませぬ。

てなことを考えつつ店内を覗きましたら、、やはり無人。
店員すらもおりませぬ。
椅子をご覧くださいまし。
布がめさめさに破れ、時代に取り残された悲哀の象徴でありますです。
夏の暑さに大汗をかいた店員の汗をぞんぶんに吸い取ったがための惨状でございましょか。

ミブンはどーあれ、この店は人気アイドルの辿り着く姥捨て山かもしれませぬです。

「盗まれてもいいおん」
とばかりに無防備な店にいっぽも踏み出せず、過ぎた時間の重みにただ圧倒されるのでありました。