2015
08.05

豚や牛の肥料だと評していただいて結構であります。

朝から冬瓜を薄くスライスしてくつくつと煮込んでいたのでありました。
それに鶏のミンチを加え、岩塩で味付けし、豆腐を入れまして、最後にカタクリでとろみを。

それで終わりではございませぬ。
煮たったヤツを水を張った洗面器で冷ましておるのであります。
さらに氷で冷たくし、それを夕食にすするのであります。

熱暑疲れにはこれが効きますです。

ポイントは最初に冬瓜の皮など剥いたヤツをいっしょに煮て出汁を取ることにございます。
これを省略しますと、普通のスープにしかなりませぬ。
皮がヘナヘナになったら取り出すのでございます。

つまり冬瓜の命も魂もすべて出汁にしてしまうことが極意。
種も効果があるらしいのでありますが、今回はカットいたしました。

また塩加減を間違うと、しょっぱくなります。
冷ますと塩辛くなるのでありますから、ちと物足りないくらいの塩加減が適度かと存じますです。

体内の毒素を出し、すがすがしい身体を維持することに効果がありますです。
肌がカサついたり、ブツブツと文句ばかりまける時にもヨロシイでありましょう。
美しい肉体を作り出す、いわゆるボディメイキングの一助にもなろうかと存じます。

まだ鍋のままなので肥料っぽいのでありますが、透明なガラスの器に盛り付けスレバ、見事な一品になろうというものでございますですよ。

すずやかな喉ごしを味わうまで、もう少しの辛抱なのでありました。