04.20
毎年、咲くべくして花が咲き、しかし、開花の時期がずいぶんと早いのであります。
九州は真夏日の気温だとか。
旅行するにも、飲食店などの閉店時間を考えると、
「行っても無駄かな」
もう長崎あたりでは、いろいろな花が咲いているのでありましょう。
「花が咲き、だね」
と長崎の人に言いましたら、とても嬉しがっておりましたっけ。
ハ長崎ですから。
ハウステンボスで占いイベントを数年間やったことが、ありましたが、
「えっ、20年以上昔なのか…」
と、すると、はながさきといって喜んでくれた、あの受付係のお女性も、そーか50才近い年齢になっているのだな」
占いイベントをやったなどと偉そーに申しましたが、イベント会社からの依頼なのでありました。
「占い師10名ほど集めて欲しい」
それはかつて銀座ジプシーに依頼していた会社だったので、内心、小躍りいたしました。
10名の占い師ですが、重鎮として長老格の占い師。男は二名。若い女性占い師は3名、それぞれに占術は違えて欲しい。西洋と東洋の占いも織り交ぜるよーに。こういう注文ですから、知り合いに頼めばイイという安易なことではありません。
けれど、前年の9月に銀座ジプシーに捨てられ、翌年の5月にその依頼。初めての本の執筆の依頼と同時なのでありました。
「はながさき!」
まさしく開運とは、こーいうものだと実感したのであります。
幸いに、その年の年末年始の占いは大成功だったよーであります。
翌年も、依頼があり、メンバーをすこし変えて長崎に出張ったのでございます。
その2回目のとき、羽田で待ち合わせたのでありますが、長老格の老美人に、「ちょっと」と呼び止められ、
「ジプシーが昨日、亡くなったの知っている?」
年末に沸く空港のロビーが一瞬、無音になったよーでありました。
「みんなムッシューの祟り、と言ってるみたいだから気を付けて」
老美人はジプシー事務所に所属し、信頼されているお方でありました。
どうじに私メのスパイでもございます。
長崎の宿泊地は佐世保でありました。
早起きして、ちかくの山にのぼり、黙祷したものでございます。