2012
05.10
05.10
このところ関東では神の怒りか、ドンドロ様が鳴り響く日が続いているのであります。
雷鳴がとどろき、雨と強風。
まさに末世の様相であります。
「あれ、今日のオノさんは声に張りがありますね」
などと言われ、たしかに私メは、荒れ模様になると元気がでるのでございますです。
が、イヌは違います。
いつもはベッドの下から出てこようとしない雑種のナッツが、驚いて飛び出してきたのであります。
「なじょしたっぺ」
と突如の稲光と雷鳴にびっくりしたのでありましょう。
ロメオもまた、私メの膝の上でガタガタ。
なので、こうやって耳を塞いでやるのでありました。
イヌは善良なのでしょう。
雷が自分めがけて落ちてくると信じているのですから。
「ああ、日ごろのバチが当たったのだ」
というように。
イヌに限らず、善良な人々もまた、
「この雷は私に対する警告に違いない」
と思いこんでいるようなところがあります。
「大丈夫、そんなわけがないから」
と安心させようとしても、
「やっばり、不倫している私を神様が罰しようとしているんだわ」
と怯えたりするのであります。
津波とか、竜巻などの天災は、じつは地球ではごく普通の活動なのかもしれませぬ、
高い山がかつては海底で、化石などが出てくるように、地球は動き続けているのであります。
いま平野であったところは、数万年前は湖底なのでありましょう。
震災でヤラれた、海岸の平地部分は、何度も津波に襲われたから、平地なのであり、やがてまた波をかぶる可能性は高いとおもって間違いありませぬ。
そう考えると人間もイヌたいして変わらないのかもしれませぬ。
ならばイヌと同様、ケダモノとなっても…など虫の良いことを思ったりするのでありました。