2021
04.24

愛のあと目を伏せて、夜の海をきいて…

の、よーに本日の断易初等科の初日の講義は、全体力を使い切ったのでございます。
モリオカの実家の自室からの発信でありました。
これまでの反省点をクリアしたのではないかと思いますです。

卦の変爻の12支と六親の振り方。
最初の断易の絶壁は、これに尽きるのでございます。

この点が理解できないと、原理原則を講義しても、前進できません。

あとは受講者の皆様が、頭で理解したところを忘れないうちに、体得してもらわねばならないのであります。

愛のあと、手をほどき、黙っているふたり。
みたいなものでしょーか。

講義が終了したら、全身が脂ぎった汗でまみれているのでありました。

いつになく長風呂。
「倒れでるんでねベガと心配したぁ」
と老母。

それでも録画を見直しましたら、
「そわそわしているなぁ」
前の録画では不動だったのでアクションを取り入れよーと意識しましたが、体の軸が左右に揺れているところが目につきましたです。

「イイ椅子が必要かも」

でも、気にしていた残響は、高価な敷物でクリアしたよーな感じでございます。

しかし、まだ変爻の振り方を理解していないお方もいるかもしれませんが、気持ちを弛めてはいけません。

遠く東京では、緊急事態宣言とか。禁酒法だとか、夜は照明を消すとか。
もう、どーぞ、どーぞという感じでございます。

こんなにも無能な政治家に頼っていたのかと、むしろ開放感が強いのであります。
いまのうちに、占いという特殊な技術をマスターしておくことが、ほんとうはとても大事なのだと実感しているのでありました。

愛のあと、鎧戸をあけて、波の響きに漂うだけであります。

2021
04.23

有名店でもない、なんでもないけれど、バカに美味しい蕎麦を出す店が、モリオカの郊外にあるのであります。
天婦羅もエビとかそういうモノではなく、裏の川端に自生している、バッケとかウドなのであります。
季節によっては、ハコベも天婦羅にして出してくれるのでございます。
天婦羅の盛り合わせが250円。
蕎麦の値段もおって知るべしでございます。

私メは、ざる蕎麦に直接に唐辛子やワサビをぶっかける派であります。

そして、かけ蕎麦も追加注文。

県内の感染者は8人とか9人とか。
「今日は多い方でねが」
東京から見ればゼロに等しいのでありますが、みなマスクを厳重にかけているばかりでなく、街はひっそりと静まり返っているのであります。

この蕎麦屋も、感染対策をキッチリしております。アクリル板。雑誌や新聞の類はなく、水も自分でコップに注ぐことはできません。
元来、真面目な県民なのかもしれません。

携帯が鳴り、釜石の叔母から、
「6月の法事どうしますか?」
フラッパーの祖母の命日には、いつも母の兄妹と子供連が、温泉に繰り出すのであります。
が、感染が心配だとの電話でありました。

「もう旅館取りましたから、行ぎますよ、だって…」
だってと申しましたのは、川崎に住む母の末の妹の息子。つまり私メの従弟でありますが、大谷選手似の色男でございます。
彼が、なんと20代の彼女と、けけけけ結婚とか。
40才近くの差であります。彼女のガガハマの方が従弟よりととととと年下とか。
だから、だって、なのであります。
「見なくちゃ、彼女を」

とかなんとか長電話になりまして、蕎麦がねたねたになってしまいましたです。

どう頑張っても、占いの話題にリンクできませんでしたです。

2021
04.22

モリオカに帰るたびに、誰かの命日なのでありました。
老母をともない墓参り。

まぁ、墓しかないのであります。
老母と映画を観たり、温泉というのも、気持ち悪いではありませんか。
「墓参りに行くべ」
で落ち着くのでございます。

今年の花は開花が早いとは言っても、関東より一か月遅れ。
いま、しずしずと咲く満開の桜が、境内に花を添えているのでございます。

「矢吹さんの墓がない…」
老母が、そこたけポッカリと空白の土塊を指さしたのでありました。
矢吹さんというのは、一月に一族の乱をおこした親戚であります。
父方の祖母の旧姓。

墓探しの名人である老母が、墓所を巡ったのでございましたが、
「ない」
墓群は、うららかな日差しを浴びながら静まり返っているのでございました。

「そーいうごどなんだ」
電話して、移動した場所を聞こうとした老母を、私メは思い留めさせました。
小野家と距離を取ろうとしている。
小野家の叔母や叔父たちに対する親の代からの怒りを、墓を変えたことであらわそーとしているのだ。
分かるよーな気がするのでありました。

「されかむなってことだべよ」
去れ、構うな。

そして、構わない態度こそが、理解ある姿勢かもしれないのでありました。
やがて、いつか、いや、そういう日は来ないのでありましょーが、
「じつは墓の場所を変えやんしてね」
と教えられたら、
「ああ、そーでしたかぁ」
知らないふりが、配慮であり、優しさなのかもしれません。

私メは、一族の確執を言いたいのではありません。
占いの鑑定をする際、お客様の悩みに対する姿勢を述べたかったのでございます。