2024
01.15

画家さんから鑑定の依頼がありました。
「サウジアラビアの高官の奥さんから、絵を買いたいから自国まで来てくれないか?」
どーしたら良いかという相談でありました。

〇印が画家さんです。
△が高官の奥さん。

「ダメですな」
と最初に断定しました。

だって△の酉が空亡しております。これでは相手側は本気で「買いたい」という気持ちはない現われであります。

画家さんと奥さんは知り合いで、以前から絵を買いたいと言いながら、ご亭主の高官の許可がなかったという由。その許可が下りたということのよーです。

たしかに五爻の卯の官鬼は、お金を示す子の妻財を伏して、いま日晨の合。合起しております。
そして応爻の奥さんと冲。これでは意見が一致せず、許可は下りても、画家さんの絵画の買取は困難でありましょう。

そして、子の妻財のお金は上爻の丑と合していますから、別のライバルに行くことは明らか。
サウジに行くだけ無駄。まぁ、駅馬は申で、申は出ておりませんが、出たところで空亡です。

では、なぜ絵画が売れないのか。
世爻(〇印)は、絵画を意味する父母が付しています。これはラッキーですが、いかんせん休囚無気。
画家さんには申せませんでしたが、作品が未熟的なのであります。

で、今日になって画家さんから電話がございまして、
「ナメられていました。絵を買いたいというのは口実で、サウジであるパーティーがあり、頭合わせに呼ばれただけ。自分の他にも画家が何人か呼ばれているみたい」
ということでした。
旅費も全額、画家さん持ちという、なんとも図々しいお誘いだったよーであります。

「へんな誘惑に乗らず、全身全霊で作品を作成してください」
と電話を置きました。