2024
01.21

占いとは時間でございます。

過去から未来へと向かう時間軸に、それぞれの人間の行動原理が絡み合い、そこに幸運や不運がスパークし、幸運はいつまでも幸運ではなく、不運も不運のまま固定化されるものでもございません。

画像は、亡父と、いまは老婆となり果てた老母の若かりし頃の一枚。
二十歳そこそこの若造くんだったわけでして、知り合って間もない青春の1ページなのであります。
彼らが出会ったお陰で、私メの人生が無理やりに始まるのでございまして、それにはあと4年の歳月が必要だったのでございます。

父が亡くなった後、しばらくして物置小屋の書架の奥から煎餅屋のブリキの箱から出てまいったのでありました。
「弟か?」
亡父は、じつに弟に生き写し…弟が亡父に生き写しと記すべきでしょーが、面食らったものでした。

初々しい父と母も、結婚すれば、それぞれの人間性が影響しあい、幼い頃に目指した方向性に歪みが出てまいります。
が、良い事か悪い事なのか、人生は一方通行。
「この道を行けばどーなったのか」
2つの生き方を試すことはできません。

「そんなものか」
と人生を達観するのか、
「いやいや、いい人生だった」
と肯定するかは、愛する者がいるかどーかで決まる感情でございましょー。

否定しても肯定しても、「死」へと至る結果を変えることはできません。

私メも2024年を迎えましたら、終活を意識するよーになりました。
シャレにならない年齢でございますれば。

時の間と書いて時間。日の寺と書いて時。
願わくば、時の間が失われるその日まで、占いに従事していれば、しやわせなのであります。