小野十傳オフィシャルサイト

　何か忘れているとおもったら、桜前線の報道ですよ。
例年なら、桜の話題で「ああ、ことしも春がきたんだなぁ」なんてしみじみかんじたりしていたのであります。

手帳を開くと、去年は４月１日に皇居の桜をみたと記されております。４月９日にも夜桜を見ています。

なので、まだまだ焦ることはないのでありますけれど、なんとなく今年は桜は咲かないような気もするのです。
いや、無情にも満開の桜が咲くことは間違いありません。
節電のためにライトアップされることもなく、桜にとっては心おきなく咲けることでありましょう。

３月２５日の朝日新聞によると福島県の飯館村ではチェルノブイリの何倍かの放射能を観測したとかあるので、東京でも外出を控え、桜は誰に見られることもなくひっそりと静謐に花開きながらしずしずと散るのでありましょうか。

そうして桜前線は北上し、福島にも咲き…福島あたりの東北縦貫道の桜は見事なのであります…気仙沼、大船渡と被災地の山々を染めることになるのでありましょう。

まるで戦友の流れる血を止めることもできずうろたえる兵士ように、散りながら咲く桜の花を見守るしかないのであります。

その残酷なまでの贅沢さは罪悪感に似た気持ちをひきおこすことでありましょう。

もしも今年も満開の桜の下をそぞろ歩くことができたなら、きっとおもうでありましょう。
「なんという傲慢で幸せな時代を過ごしてきたことだろう」
と。
そして、こうもおもうかもしれません。
「幸せだったけれど、もうあの時代にはもどりたくない」
と。

若く希望に溢れてはいたけれど、なにひとつなし得たことのなかった20代の自分に戻りたくはないように。

　昨夜、１８時20分から22時まで停電があるというので、前日にスーパーから買っておいて台湾のウナギを食うことにしたのであります。

味はダメでありました。
皮がゴムのようにどこまでも伸びるのであります。身は固く、タレと山椒を大量にかけて、なんとか食えるという状態でありました。

被災地で避難生活をしている人たちからみれば、腹立たしいほど贅沢な食事に感じられるでありましょう。

が、野球嫌いの私から言わせてもらえば、高校野球で被災地の東北高校が甲子園に行ったとのこと。
「なぁんだ、たいした被害じゃないんじゃないんのか。野球なんてお遊びができるくらいなんだから」って、こうなるのであります。事実、甲子園に向かった日を境に、救援物資が途絶えはじめたとか。

私は野球だけでなく相撲も嫌いであります。
サッカーも嫌いでしたが、あれはスポーツではなくギャンブルに格上げされた競戯ですから、嫌いだとかという感情を交えてはいけないと思っております。

とにかく、野球やれるくらいの余裕があるなら、こちとらは放射能汚染で明日をも知れない身。鰻くらいはいいだろうという判断であります。

ああ、鰻一つでガタガタ騒ぐなんて、なんて情けないのでありましょうか。
昨日ですが、近所のオババに、
「聞いてくださいよ」
と話しかけられました。
「近くのスーパーに行ったら行列ができていて、知らずに割り込んだら大声で叱られたんですよン。なんてだと思います？　納豆なんですよン。納豆買いにみなさま並んでいるんですよン」
嘆かわしい時代になったものであります。

そういえば、ＴＶでやる被災地の美談には鳥肌がたちますですね。
「ボグよりオバぁちゃんを先に助けてあげて」
「前から大した奴だと思っていたが、それが証明された」
ゲゲゲのゲ。
その報道の後で「ＡＣ～」と裏声を上げたくなるのであります。

が、被災地の崩壊した信用金庫の金庫から四千万円が盗まれていたとか、子供の食料を大人が奪ったとかいう陰の報道。
これぞ東北、これぞ人間の本性。これでなくてはファイトがわきません。
美しいのであります。

　日露戦争のとき、日本海軍の元帥を誰にするかを決めたとき、運のいい東郷平八郎にしたというエピソードは意外に有名なのであります。

戊辰戦争のときから、東郷の乗船した軍艦だけはいつも無傷だったとか。

　そういう運を重んじるのは大切なのかもしれませんです。

東京都知事にそのまんま東が立候補しました。だれが投票するのか、不正が働いているのではないかと思えるほど、そのまんま東に票が集まるでありましょう。

が、そのまんま東の運は良くないのでございます。宮崎県の牛のインフルエンザなどをもたらしたのはヤツが知事になったからではないかという考え方も成り立ちますです。そのほか思い出せば宮崎県を守ると言いながら、結局は悪さばかりをもたらしたわけであります。
そのまんま東の意志ではないのでしょうが、そういう不吉な男がいるということだけは念頭に置くべきでありましょう。

現在の首相を考えましょう。
菅が厚生大臣だったろ、かいわれ大根の問題が発生いたしました。それで、かいわれ大根を食うというパフォーマンスを菅がやったではありませんか。
こたびは放射能汚染のホウレンソウを食ったりしなければならなくなるのでありましょうか。

「よくやっている」などと情緒的な判断は危険なのであります。

必死に、大学教授などＴＶに呼んで「放射能は人体に影響はないです」なんて言わせてしますですが、ますます信用することができなくなるのでございますね。
そして信用しなくていいのであります。

大切なのはカン。

けれど、ボイドタイムは、そのカンの力を狂わせるかもしれませぬ。

ご覧くだされ。
03/31(木)22h43m in魚　 ～04/02(土)20h16m
じつに２日間近くにわたってのボイドタイムであります。

しかも魚座でのボイド。
震災時は、たくさんの惑星が魚座に集結していたことは、十傳クラブのメールで逐一お知らせいたしておるところであります。

この時間は普通にお暮らしください。
新入社員の入社式など普通に暮らせといってもイベントが予定されているでしょうから、それは無理かもしりませぬ。
が、いつものパーティーと同じような気持ちでいればイイのであります。
飲み会でいつも２次会まで参加していれば、この期間も２次会まで参加するというように。

しかし、占いを研究している私にとってはちょうど良い機会であります。
なにか変ったことを試みて、ボイドタイムの影響を体感するつもりであります。